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勝手にふるえてろ2017年製作の映画)

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:117分

3.8

あらすじ

「勝手にふるえてろ」に投稿された感想・評価

あでゆ

あでゆの感想・評価

3.6
初恋相手のイチを忘れられない24歳の会社員ヨシカは、ある日職場の同期のニから交際を申し込まれる。人生初の告白に舞い上がるも、暑苦しいニとの関係に気乗りしないヨシカは、同窓会を計画し片思いの相手イチと再会。ヨシカは脳内の片思いと、現実の恋愛とのはざまで悩む。

初日舞台挨拶を含めて鑑賞。舞台挨拶では、松岡茉優が弄った客に対して後で口パクでごめんねと言っているのがとても印象的だった。

映画の感想としては、演技、演出、撮影どれもエッジが効いててテンポも良かった。やりたい事はとてもわかる。しかし脚本が致命的すぎるという印象だ。

まず演技は本当に素晴らしい。特に松岡茉優の怒りや寂しさ、恋愛感情や憎悪など様々な想いがない交ぜになった"笑い"の演技は至高で、いちいち鳥肌が立つ。松岡茉優は正直なところ、同年代に比べてトップクラスに可愛いわけではない。しかし、その点が彼女にとってプラスである。薄めの化粧をすれば、まぁいるかもなレベルの干物女にかろうじてなりきることができるため、その辺りの説得力を保つことができる。これは役柄に幅を持たせられる特権だ。ちょっと前の相武紗季のようなものである。

そんな干物女の妄想を中心にして語られるストーリーはとてもスピーディだ。過去、現在に起きた事をほぼ並列に回想のように扱って、「現実での妄想」中に沢山の事を振り返るような語り口はとても面白い。時系列がほぼほぼわからなくなりそうなレベルであるが、きちんとわかるようにもなっている。
タダでさえちょっと異常なペースのストーリー展開に加えて、思い切りのいいブツ切りのカットと止まらないギャグセンス、少々のミュージカル感によって、なにも視覚的な派手さはないにも関わらず、少しハイになりそうなドラッギーな映像になっているのはとても目に新しい。

しかしそれらの良さに脚本がついていけていない。例えば序盤、ニの言動が気が狂ってるとしか思えない。同僚の女がニの事を「彼なら絶対にあなたを傷つけない」と評するが、いやいやいや、出会いの段階で傷付けまくっているだろう。
特にクラブのシークエンス、まともな人間ならあそこまで付き合うとは思えないが、行きたいところを否定され、ラブホまで連れていかれて傷付かないというのなら、ちょっとどうかしてるだろう。後半になると少しはまともになるのだが、前半の印象が強すぎるために「なぜこの男に惹かれるのか」がビタイチわからない。これはラブストーリーという枠組みで致命的な問題だ。あのシークエンスが無ければまだマシだったのかもしれないが。そもそもヨシカは何故あんなのにラブホの前で告白されて嬉しいんだ?そういうものなのか。

逆に、後半になればなるほどヨシカが身勝手、横暴、メンヘラの三重苦へ。前半に関してはとてもありえそうなのだが、話が進むに連れて、これが女性のリアルと言われてもちょっと説得力に欠ける。僕向けの映画ではないと言われたらそうなのかもしれないが、もしこの映画で女性共感を狙っているのだとしたらあまりにもこのキャラクターは下品な気がするし、女性を舐めてるとしか思えない。転じて、実際に女性が共感できるのだとしたらちょっとどうなの?と思ってしまう。与えられた脚本に対する松岡茉優の仕事の出来があまりにも良いので、尚更にありえなさが加速する。

やりたい事や心意気はとてもわかるが、脚本がついていけてない。なんだか『最後のジェダイ』のような映画だ。あの映画は僕は評価しているのだが。

あと松岡茉優ファンとしては演技に新しい一面があまり無い。松岡茉優はこの映画を活かしているが、この映画は松岡茉優を活かしていない。そういう意味では『ちはやふる』のような映画の方が上級に感じてしまう。

ちなみに映画のラスト、彼女には最後まで捨て去ることができなかったものがある。それは松岡茉優という姿そのものだ。その彼女自身の最後のプライドを見つめると、この映画の深淵を覗いた気持ちになってしまう。観客の女性自身はおそらく自分を投影してみているんだろうが、自分が松岡茉優であるということは何ら疑問に思ってない。そこまで考えると恐ろしくなってしまう。
全ての被害者面した人間へ。
松岡茉優で、ふるえあがれ。




2018.01.12 2回目の鑑賞。
1回目の衝撃を大事にしたくて、あまり間を空けずに見るのはやめようかと迷ったが、諸々のきっかけでやっぱり見ようと約3週間ぶりに再鑑賞。

結果的には、内容や各見せ場が記憶に新しい状態で見たおかげで、1回目には理解・または受け入れ難かった部分も、割と違和感なく見ることができた。



まずは何といっても、今の松岡茉優が見せる沢山の素晴らしい表情が見事に詰め込まれており、
個人的にはこれ以上のアイドルムービーはないんじゃないかというくらい、彼女の喜怒哀楽が堪能できる。
特に「ハァ?」というセリフの数々が、彼女を通すとこんなにも多層的でおかし愛しく聴こえるのかと、一瞬の一言なのに聴く度にゾクゾクと聴き惚れる(笑)
後半のカップ麺食いながら「マァジ神ぃww」の言い方も最高すぎるし、かと思えばイチと会う前につけ回す二に対していざ「なんですかぁ?!」と言う時がか細く甘い声でキュンとしたり、三度にわたる歯磨き吐き出し描写も力強くてたm(ry

だがしかし今作の凄いところは、いやいや負けてないくらい「最高~!」なアクトで縁の下を支える渡辺大知。
物語的にも外し難い役回りを、彼がしっかりハマりこなしているからこそ、今作がより完璧に歌い響いてることを再認識した。


内容的にも味わい深い構成で、
人間て実に自己中な生き物だなーというのを、
先を分かっていたはずの二回目(しかも見てる最中)になって気づき、
実に多角的に見せてくれていたことにハッとする。
また時を経たり、あるいは自分の中の何かが変わろう時には、是非とも見直したくなる。



超芸達者でかわいい上に面白い松岡茉優のアイドルムービーでありながら、
自分というエゴに振り回された人なら、きっと受け入れ難くも見つめ、忘れらない一本になりえるだろう突き抜けた人間ドラマは、
やっぱり松岡茉優の初主演を飾るにふさわしい一作だった。


全ての被害者面した人はもちろん、
そうじゃない人たちにも、こうやって奮闘してる人間もいるんだよってことを知るためにも、一度は見て欲しい!(ただ人を選ぶ内容なので、特に寛容である自信のない人の見る際は自己責任で笑)
勝手にふるえてろ、最高~!!






2018.01.31 3回目の鑑賞。
今回はヒューシネ渋谷での鑑賞もあって、ほぼ満員状態にして、だからこそ今までに一番笑い声が響いてて、それがまた心地いい。『皆こういうとこでも笑うのか~』という発見も楽しい。
ゆえにシリアスで静かになるシーンが一際入り込んでしまい、3度目にして遂に涙が溢れてしまった(笑)
こういう点は、冷めた田舎での鑑賞より都会のが好きな点だったりする。


また内容はもう全部わかっているのだが、それでもまだ楽しんで見れる…というか本当になぞればなぞるほど愛しく好きになるのは、絶妙なテンポの良さで、見直す事に色々気づける細かいカット構成のバランスと、多様に考えをめぐらせたくなる台詞や描写の数々、そしてそれを何倍にも面白く体現しきっている主演を筆頭にした全役者陳……
と、振り返れば振り返るほど、本当によくできた映画だとまたまた感動。
東京国際映画祭で観客賞を取ったのも納得する、キャッチーなのに味わい深くて好きが止まらなくなる、おつまみのような一作だ(笑)

某映画自評の解説や、公式キャストトーク動画などのおかげで、自分では気づけなかった面から、
三回通して三様に気づく自分なりの感想まで、どこをとっても楽しめる今作は、やっぱ好き!!!




2017.02.17 キネカ大森の監督&片桐はいりトーク付上映会にて、4回目の鑑賞にて。
此度の鑑賞前に様々な舞台挨拶動画などで、今作のこぼれ話等を聞いていたが、
今回も今回ならではのアフタートークも素晴らしく、何より監督とはいりさんのべしゃりが普通に面白すぎて、もっと聞いていたくなるほどあっという間の一時間だった(笑)

その後もサイン会や写真撮影まで快くしていただき、数あるトーク付上映会でも、個人的には特に素晴らしく、久々に充実したイベントだった…!!

また近々劇場で見るであろうが、
早めに原作も読み込んで、
今回のトークで監督たちが語った背景も思い返しながら、
またあっという間の二時間本編を自分なりにまた違った角度から見返したいと、積極的な思いがより強くなった。
これほど内容が記憶に新しかったり分っていても、自らあれこれ考えては楽しみたくなる今作は、本当によくできてるし、製作陣の魂が込められてるんだなと、パンフなどもあっという間に読み進めてしまうほど、見やすさ・楽しさもありながら感じられる…まさに新感覚こじらせ系邦画傑作なのを再認識する…!
勝手にふるえてろ、何度見てもアッパレなり!!
たらこ

たらこの感想・評価

5.0
このヨシカって、わたしじゃん。
と見ながらひたすら。

喜び、悲しみ、怒り、歯がゆさなどいろんな、あ〜〜あるあるあるあるって要素満載で、共感しまくりな作品。刺さるよーーとにかく刺さるよー。松岡茉優のうまさ、北村匠海のキラキラ冷徹感、渡辺大知のうざさ。笑 脇役もいい!もう、何回でも見れちゃう。

こんなにも、いい役者がいる日本は幸せだなと思えて幸せ。声を大にしてみんなに勧めたい。

私的邦画ナンバーワン!
チェ

チェの感想・評価

5.0
圧倒的。
ケチをつけるところがひとつもない。
赤い付箋のシーンは、歴史に残るはずです。
yayaya

yayayaの感想・評価

4.1
初日舞台挨拶付き。
松岡茉優がひたすら忙しい。
好きなシーンとかの説明聞いてもう一回みたくなった。
ニモ

ニモの感想・評価

3.8
面白かったー
ちょいちょい笑えるし、独り言が リアル❗
同級生のピースサインのスタンバイが早すぎて、最高😃⤴⤴
kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.0
「勝手にふるえてろ」
2017/12/23公開 日本作品 2017-268

普段はあまり鑑賞しないカテゴリーかもしれませんが、松岡茉優の迷演技?とあまりにもの高評価のため鑑賞しました。
面白かった!!
妄想力爆発のねくら主人公ヨシカの愛らしさに終始とりこになりました。 原作の綿谷りさの奇抜なストーリー展開を大九明子が見事な脚本に仕上げています。
そしてやはり松岡茉優の見事な演技、妄想がちの恋愛未経験の女性の心情をズバリと演じきってます。きっと女優さんとして更に大きくなっていくのでしょうね。
予想外の良作!!

芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。監督は「でーれーガールズ」の大九明子。2017年・第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。
Baku

Bakuの感想・評価

4.0
自意識過剰な主人公の妄想がテンポ良くコミカルの暴走します😅 勝手にふるえました。良作
松岡茉優劇場

喜怒哀楽全方向であれだけフルスロットルにできるのは圧巻だし、1つの役を何人かの女優さんがやっていたような感覚

主役の行動に共感できないとこも「この娘なら仕方ない」と見守らせる演技だった

自分が初めて舞台挨拶で観た作品。
あんな作品なのに皆さんまだまだ通過点だと言っていた。
しばらく映画鑑賞は趣味であり続けるなと思った
ゲル

ゲルの感想・評価

2.9
どこか地に足がついていないような原作の雰囲気をうまく映像化できていたけれど、タイトルの「勝手にふるえてろ」のニュアンスが原作と全然違っていて違和感があった。
こじらせ女子の社内恋愛(しかも初彼)の話でコメディー。
原作ではヨシカが26歳だったのが24歳に変更されている。
タモリ倶楽部の空耳ネタにテンションが上がった自分は、少なくとも来留美よりはヨシカ寄りだと思うが、まったく共感できず笑えもしなかった。
うえーんと泣くヨシカをうるさいなとさえ思ってしまった。
ヨシカみたいなタイプとニの相性は良さそうに思えないが、それでも付き合えてしまうなんて、男と女ってよくわからない。
24歳まで付き合ったことがなくて、「普通」の人とあんなにすっと付き合えるのだろうか。
ヨシカ役の松岡茉優のための作品だが、ニ役の渡辺大知のウザイ演技もよかった。
ただ、髪型がもっさりしていて営業マンに見えなかった。