勝手にふるえてろの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

勝手にふるえてろ2017年製作の映画)

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:117分

あらすじ

私には彼氏が2人いる──突然告白してきた暑苦しい同期のニと中学時代からの片思いの相手イチ。 「人生初告られた!」とテンションがあがるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ。一方で、「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片思いの相手・イチに会ってみようと、ありえない嘘をついて同窓会を計画。ついに再会の日が訪れ…

私には彼氏が2人いる──突然告白してきた暑苦しい同期のニと中学時代からの片思いの相手イチ。 「人生初告られた!」とテンションがあがるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ。一方で、「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片思いの相手・イチに会ってみようと、ありえない嘘をついて同窓会を計画。ついに再会の日が訪れるのだが・・・。 “脳内の片思い”と“リアルな恋愛”。同時進行で進むふたつの恋の行方は?

「勝手にふるえてろ」に投稿された感想・評価

実は松岡茉優さんの顔と声が好き。動機としてはこれ(笑)。
さて、彼女を主人公とした愛と妥協の物語。
原作は面白いんだろうね。
映画も面白くは観たものの、やや長く感じるテンポの悪さがあるかも。
現実にもこんな人って、意外に多いのかなあ。
想像力満点で、マイペースなのに、意外に孤独に弱いのは人生もったいない。
レク

レクの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

中学生の頃からずっと片想いのイチ。
同僚で自分のことを好きになってくれたニ。
二人の間で揺れ動くヨシカの恋愛模様が面白いんですが、絶滅種であるアンモナイトはヨシカの比喩なんですよね。

一見、外見は普通の独身26歳の女性なんです。
しかし、実際は誰とも付き合ったことがなく、妄想を膨らますこじらせ系女子。
アンモナイトが垂直ではなく螺旋の外側へ平面的特徴に伸張するように、彼女の恋愛も中学生の頃から片想いのイチへの想いばかりが膨らみ、平面的であること。
そして、ニと出逢い、告白されることでヨシカの想いが揺らぎ始める。
アンモナイトの紐がもつれたような複雑な形状のものへと適応したようにヨシカ自身の恋愛模様も複雑なものへと変わっていく。
また、社会に適応するためにひねくれていったヨシカの性格の自己投影でもあるのでしょう。


では何故回想シーン導入時に水のBGMが流れるのか?
自分が思うに、海の底へと沈むように過去の記憶の中へと潜っていくひとつの演出ではないかと。
目を閉じ足を閉じるスタイルからもその事を示唆させます。
浮遊型遊泳動物であるイカや海底を匍匐するタコのように、ヨシカの比喩である絶滅種アンモナイトは過去の記憶という大海原を生きているんです。


ミュージカル調になったシーンで露になりましたが、冒頭から見せられていた日常会話は全てヨシカの妄想でこうなりたかった自分の理想の可視化。
イチとの想い出話に花を咲かせ、イチへの想いを馳せる。
何度も流れた一見不要とも取れる歯磨きシーンとうがいの音と同じように、ヨシカの日常的であったその妄想も毎日、脳内で吐き出していたことを表します。

突然、ミュージカル調になった理由も考えてみます。
冒頭からこのミュージカル調までは、恰もこれが現実であるかのように描写されていたご近所や街中の人々との付き合い。
ミュージカル調に仕立てたのはそんな日常と区別するためのひとつの演出でしょう。
そしてミュージカル調にすることで心の中の想いをぶちまけ、単なるセリフではなく音で鑑賞者側へと伝える。
「アンモナイトに生きる術を問う」
これはまるで自問自答のようでもある。
一見、変化球のようですがここでこの演出を持ってきた点は個人的にかなり評価できます。


また、ヨシカはイチに名前を覚えられていませんでした。
そしてヨシカ自身も周りの興味ない人の名前を覚えられない。
恋愛において辛いことはフラれることじゃなく、相手の中に自分が存在しないことなのではないでしょうか?
自分は他人に興味がないが、他人は自分に興味を持ってると思い込んでいることへの警鐘。

そんな中、ニはヨシカのことを江藤さん(後にヨシカ)と呼んでいます。
「名前」はイチとニを対照的に描き、またヨシカ自身の他人への無関心さも浮き彫りにした重要な要素なんです。
ヨシカがニの名前を初めて呼んだことにより、ヨシカはニを受け入れたということ。
そして、ニはヨシカに受け入れてもらった。
その後の台詞「勝手にふるえてろ」
これは自分自身、ニへと向けられた言葉でもあり、脳内妄想イチへ向けられた言葉でもあると思うんですよ。


また、このシーンで自分が手放しで褒められる"ふるえる"ような演出がありました。
ヨシカとニを繋いだ赤い付箋です。
ヨシカの左胸に貼られていた赤い付箋が雨で濡れたニのシャツに落ち、毛細管現象で徐々に濡れていく様は、ヨシカかニの恋愛観に染まっていく様子、そして裸体を見せない二人の濡れ場シーンなんですよ!
この演出には脱帽です。


作中にも出てきましたが"自然体"で居れること。
ここは激しく共感しました。

色々な恋愛観に響く何かを含んだ凄い作品ではないかと思うんですよ。
生々しい心理描写、リアルな心変わりはある意味で恋愛のバイブルにもなり得る。
…いや、恋愛未満の話なので妄想のバイブルですね(笑)
理想と現実、濃度は違えど人が内包するものであることは間違いない。
nktr

nktrの感想・評価

4.2
松岡茉優の魅力が炸裂してて最高かわいい。文句なし。
渡辺大知もウザいけど憎めないキャラが自然ですごい良かった。

プライドだけ高くて常に上から目線、自分の世界に閉じ篭って外の世界に出ようとしない主人公は確かに『勝手にふるえてろ』なんだけど、
ユーモアのバランスが絶妙でちゃんと感情移入できた。
何より中盤で現実を突き付けられてからはしっかり成長物語になってて納得。
(頑張って話しかけた清掃のオバさんに素っ気ない返しされてヘコんでたのとか良かった)

ただこれって恋愛に限らず「他者との関わり方」の話で、
"自分から踏み込まなきゃ周りも踏み込んでくれない"っていう当たり前のようで厳しい現実を突き付けられる。
そういう意味ではゴーストワールドなんかに近いかも。
miyu

miyuの感想・評価

4.4
映画好きな人が
こぞって絶讃している映画がある。。。
凄く気になり、とうとう、映画館へGo‼︎

うーん。
やられた。。。
ズキュン…って 感じだゎ!

そうなんょ…
脳内でアレコレ考え
いろいろシュミレーションしても
やっぱ リアルな世界には
かなわない…

よくわかるんだけどね〜
ワタシ自身もそんなとこあるし
妄想して 妄想にとらわれたりして〜
勝手に創造したり
勝手に思い込んだり

でも 近くにいるヒトの手の温かさには
勝てないんだよね…

へんな 見栄や
へんな プライドで
傷ついたり 凹んだり 泣いたり 嘘ついたり…

そんな気持ちは痛いほどわかったりする〜


『スィート17モンスター』の様なこじらせ女子系🎬
鈴木維

鈴木維の感想・評価

4.5
松岡茉優はもちろん、一見して素人役者の二が、とても良い。
普通に笑えるし、共感できる点も多かった。
「好きとか嫌いとかじゃなくて、私たち自然だよね。」
素敵な映画でした。
評判が良かったので年末に偶然出来た時間で見に行きましたが、見てなかったら後悔してた。
松岡茉優が思いっきりこじらせてるヨシカを完璧に演じていて感動した。全てがひっくり返るミュージカルパート後は、下手をすれば蛇足になりかねないのによくまとめてる。

「勝手にふるえてろ」が年末に落としていった爆弾の破壊力
http://tea-rwb.hatenablog.com/entry/2018/01/18/123000
harumijano

harumijanoの感想・評価

3.7
基本ウザいやつしか出てこない。
1ミリも共感できないはずなのに…

終わった頃には今年の生き方を決められてたくらいには影響うけてる。

まぁー松岡さんに支えられてる映画なのは間違いない。
じょん

じょんの感想・評価

4.2
すてき

恋愛観に対して中学2年くらいのピュアなハートに戻れるのでヤることしか頭にない腐った大人どもにおすすめ
吐きたくなるほど自分の嫌な部分が具体的に出てきてガクブルです。
Kana

Kanaの感想・評価

4.0
妄想の中で片思いを続けるサブカルコミュ障こじらせ系オトナ女子が、現実の世界に踏み出していく話。
日常の中に溢れてる人間の無様さや不器用さを、こんなに自然に描いた邦画は初めて見たかも。
なんだか見てはいけない他人の傷に触れた気がして、恥や外聞を取り払って自分まで裸に剥かれたようで、それでも元気になれる素敵なストーリー。
松岡茉優が全力で可愛すぎるし、クスクス笑いが止まらずに、人を好きになりたいなって気持ちになれる。
水の染みるシーンには目を奪われたし、最後の余韻も好き。
この独特のテンポは監督の才能と、カラフルな音楽と、松岡茉優の喉の奥を震わせるようなか細い声が肝なのかな。
そして名脇役達がいい味出してる。
しっちゃかめっちゃかに見えて、一歩間違えばイラつくところを、チャーミングにまとめてる。
ハマるハマらないは好みによるのかもだけど、″人間が好き″な人は登場人物みんなを好きになれるんじゃないかな。