勝手にふるえてろの作品情報・感想・評価 - 577ページ目

勝手にふるえてろ2017年製作の映画)

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:117分

4.0

あらすじ

私には彼氏が2人いる──突然告白してきた暑苦しい同期のニと中学時代からの片思いの相手イチ。 「人生初告られた!」とテンションがあがるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ。一方で、「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片思いの相手・イチに会ってみようと、ありえない嘘をついて同窓会を計画。ついに再会の日が訪れ…

私には彼氏が2人いる──突然告白してきた暑苦しい同期のニと中学時代からの片思いの相手イチ。 「人生初告られた!」とテンションがあがるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ。一方で、「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片思いの相手・イチに会ってみようと、ありえない嘘をついて同窓会を計画。ついに再会の日が訪れるのだが・・・。 “脳内の片思い”と“リアルな恋愛”。同時進行で進むふたつの恋の行方は?

「勝手にふるえてろ」に投稿された感想・評価

大好きな綿矢作品の映画化。
原作のエピソードやエキセントリックな綿矢ワールドはそのままに映画オリジナルのシュールな要素が加わっていて面白かった。
二はもう少し体育会系の暑苦しいイメージだったけど、映画のうわ、こういう人いるよね、と少し気持ち悪い感じがはまっていたと思う。
松岡茉優ちゃんは表情がくるくる変わっていくのがすごくかわいかった。歌っている姿を見るとどうしても日テレのドラマを思い出してしまうのは仕方ないですね、
ごてふ

ごてふの感想・評価

3.8
池袋シネリーブルにて。初日の初回には10代の女性グループが過半で3割程度の入りと出足は鈍い。原作既読。通勤途上の地下鉄で読んでニヤニヤして周囲に怪しまれた。祝・贔屓女優の初主演作。妄想女子のややこしい恋愛譚。ストーリーは原作にほぼ忠実。シナリオも書いた監督のエピソードの膨らませ方と細部にまでこだわったキャラの造形が良い。主人公の根の暗さや思い込みの激しさと弾けっぷりに、最初は笑えて、やがて切なくなり、最後は愛おしくなる。映像(視覚)化でしか得られぬ面白味もあり。脇役陣の渋さにもニンマリ。瑕瑾を云わせてもらえるならヒロインがもう少しトウがたっていて美人でないと完璧なのだが・・。想い(言葉)は伝えなければ意味がない。そして恋愛はやはり生身に触れて成就するということだろう。
ファックファックファック!!!ファッキンサイコーだったぜ松岡!!松岡による松岡のための松岡の映画。

もう知れ渡っているであろう若手ナンバーワン女優松岡茉優が初主演を飾ったこの映画。『桐島部活やめるってよ』で火がつき、『ちはやふる』ではあの詩暢ちゃんを降臨させる偉業(まばたきしない演技に激惚れ)を達成し、待ちに待ったコメディで、しかも綿矢りさの『勝手にふるえてろ』なんてまさにおあつらえ向き。期待しかなかったこの映画、やはり想定以上にドライブさせまくってくれました。今作でも当たり前のように瞬きはコントロールされています。コメディなので表情の展開が激しく、沢山の表情が観られて楽しいです。極端に切り替えたり、グラデーションで変えたり、とにかく松岡百面相です。そして歌まで歌います。心情吐露する劇中歌ですが、あれが同録であることの素晴らしさに監督への感謝と松岡茉優のコメディエンヌ無双の一端をここに見ます。
などなど、松岡茉優の演技が凄いのは分かっていたけど、大九監督が原作をうまくデフォルメしていて広げ方もまとめかたも上手かったのは嬉しい想定外。モノローグをどうするのかと思っていたらよくある手を使ったんだけど、これをちゃんと回収しない映画が多い中、一曲でバッチリ綺麗にされちゃいました。お見事。その発想マジ神。あと、鏡の関係が原作よりもマスを狙って強調されてるんだけど説明しすぎない妙は関心。「勝手にふるえてろ」というセリフの対象の違い、これは映画の方が深く、意味があるように感じた。

イチは原作よりもやっぱりイケメンになっちゃったな。冷めた感じは出てたし、悪くはないんだけど原作では同窓会時に頭薄くなってることが発覚してもヨシカの気持ちはびくともしないのでその想いの強さが強調されるんだけど、まぁそれがなくても想いの強さは十分出てるし「私はそれは嫌かも」って女性客に思わせるのも悪手かもしれないからこの設定変更は問題ないかな。キミスイの北村匠海なので演技は心配してなかったしイチというキャラクターを理解してやられてたのでよかったです。
二は原作よりも隠れてる部分がなくて開けっぴろげな奴で憎めなくて、もう中学生みたいで、イチに対しての二という対比でいうとやはりデフォルメされているという意味でより明確なので正解でしょう。黒猫チェルシーってUK時代にちらっと聴いただけだったのであんなにポップでキャッチーな曲やってるとは知らなかった。
この映画脇も凄いです。古舘寛治の気のいいおじさん感、前野朋哉の無害な安心感、池田鉄洋の真面目ふざけ感、片桐はいりの普通の人の端っこ感など、各々ドハマリの役柄で支えています。そんな中、趣里の役はヨシカの憧れの象徴なんだと思います。やりたいことをやってその奇抜ささえ飼育してしまうようなカッコよさに憧憬を持っているのでしょう。そして石橋杏奈さんの美しさには胸で十字を切り手を合わせて祈るだけです。
ちょっとだけ言いたいのは、劇中歌は面白い曲になっていたと思うのですが、狙ってやってるんだとは思うけど他の部分の音楽がどうもペラッペラで「コメディです」ってやりたいのかもしれないけどあまり好感の持てる音楽ではなかった。主観的なことだけれどちょい残念。

主人公は女性だ。しかしこれは女性のためだけのものではない!うわぁこれ俺じゃん…ってシーンありまくりのてんこ盛り。性差より人差の方が大きいというのを象徴しているように感じた。だから男性も”視野見”で終わらせるのではなく真正面から観るといい。
ウェイウェイ軍団には馬鹿にされて終わるかもしれないけど絶対にこの映画を欲している人がいるはずだ。今の”私無敵”状態の松岡茉優を見逃すな。現状最強のコメディエンヌここに爆誕だ。


映画を観て舞台挨拶に外れたことを未だに悔しく思う日々が延長されてしまった・・・ファック!
marimo

marimoの感想・評価

4.9
これは松岡茉優が芸達者過ぎる!

コメディ、シリアス、ミュージカルって死角無し。

最初から最後まで松岡茉優が作り上げる空気で進む物語。

会話のテンポがよく、セリフ量が多いのに全部入ってくる心地よさ。
日本語素晴らしい、日本人で良かった。

間の取り方も絶妙、劇場内でも自然に巻き起こる笑い声。
狙った感じでなく、日常会話である笑いって感じで心地よい。

完全なハマり役。松岡茉優 好きだわ〜。

このレビューはネタバレを含みます

『勝手にふるえてろ』鑑賞。松岡茉優さんかわいすぎませんか……こういうワンレンが似合う女性好きなんだなぁと実感した。
映画自体はチープなところもあったけど、全体的にシナリオも演者も素晴らしく非常に楽しかった。特に、松岡茉優が演じたヨシカが魅力的過ぎる!このハマり具合は、自分の中ではのだめカンタービレの上野樹里やトリックの仲間由紀恵並みだ。役名とともに俳優名が売れて行く類のハマり具合だった。劇中では、ヨシカが歌っていたアンモナイトの歌が素敵すぎる……早くサウンドトラック出てくれないかなぁ。

このレビューはネタバレを含みます

松岡茉優すごかったな。
セリフも演出もぶっ飛んでて場内から笑い声出てた。
そして痛ければ痛いほどキュートで愛おしくなるっていうヒロイン像が浮き出てた。

なんだけど、前半のテンションでずっと行ってたらたぶん号泣してると思ったんだけど、後半がダレた。

なんか後半のキャラがいまいちノレなかった。
処女バレからのつわり騒動の流れが急すぎてついていけず。
最後も分かったような分からないような。
赤い付箋も最後にああいう使い方するなら、もっと最初から伏線張って欲しかった。
勝手にふるえてろ、はヒロインが言う台詞かなあ。
面白かったと消化不良がないまぜで非常に複雑。

テレ東の深夜ドラマとかでやってくれないかなあ。
M太郎

M太郎の感想・評価

4.0
どうにも思い当たる節ありまくりで冷静ではいられなくなってしまいました。序盤からピンとくるシーンばかりで中盤以降は「やっぱそうなるよなー」と見るのが半ば苦痛に。
主演の松岡さんの演技とカットの構図で「虚しさ」「孤独」そして何より「惨めさ」を強く表現していたと思います。松岡さんの泣き崩れる演技は凄まじかった。惨めで悔しくて声も出ない、といった印象で引き込まれました。
ラストシーンの付箋と台詞は上手く解釈できなかったのですが、出来れば自分の中に落とし込みたいところ。これほど感情移入出来る映画はそうそうないでしょうから大事にしたいです。
恥ずかしながら他人事として捉えられなかったので二度と見たくないと思ってまうのですが「自分に向けて作られた作品」と思えるという貴重な体験をさせてもらいました。
やっぱりもう一回見たいなぁ。その時自分がどう思うか楽しみです。
テーマはわかるし松岡茉優の演技は相変わらずよいのですが、とにかく演出がたるいので、ものすごーく長く感じる。冒頭からずっと辛かった。
途中まで頭を使わなくても観られるなんと楽な映画なんだと思ってたけど途中からそんなことなかった。ちゃんと考えるべきことがあった気がする、自分はそっち側の人間じゃないにしても。
松岡茉優が左利きで親近感湧いた。
原作既読。
小説は好きな内容だったので、映像化も楽しみにしてました‼️

「現実って早っ!現実って早っ!」
前半はオリジナルな感じ+映像化ならではのぶっ飛び感で楽しかった。
妄想はどこまで行くんだーーと。
黒猫チェルシーの渡辺大知くんも『くちびるに歌を』の時とは違ってダメダメな勘違い男性を演じてるのが面白かった。

ただ後半はちょっと失速。
一番残念だったのは、「勝手にふるえてろ」のセリフの使い方が全く違ったところ。。
小説の使いどころが良かったのに何故変えたのか…?

主演の松岡茉優も脇役の片桐はいりも前田朋哉も内舘寛治も安定していて最高でした。