勝手にふるえてろの作品情報・感想・評価 - 679ページ目

勝手にふるえてろ2017年製作の映画)

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:117分

3.9

あらすじ

「勝手にふるえてろ」に投稿された感想・評価

@シネマカリテ

赤い付箋が落ちて水が滲んでいくシーンがとても良かった。
松岡茉優の話のテンポも素晴らしい。
タモリ倶楽部ネタが多いのでタモリ倶楽部好きにもオススメです。
コメディよそおって、これでもかってくらいメンヘラの心臓えぐってくる。
役者さん方、本当に日常にいそうな人達ばかり。
「拗らせた大人の不器用な恋愛模様」というのが日本のドラマ・映画で徐々に鉄板になる認識を強く感じさせる作品でした。

昨年放送したドラマ『逃げ恥』はプロ独身と妄想女子の大人びてない恋愛、本年公開された『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は「奥田民生のような成熟した大人」に憧れる35歳の主人公・コーロキのボーイ・ミーツ・ガールを描かれています。

大上段の目線で語ると、こうした作品・人物が脚光を浴びるのは、わが国における未婚率の上昇に伴うソロ活動者の拡大・定着という背景が影響していると思います。わが国の未婚率は右肩上がりに推移しており、5年ごとに実施される国勢調査に基づく生涯未婚率の推移も直近の調査は高い伸び率を記録しています。本作を含めて、高い生活力・スペックを誇る「独身のプロ」は多くはいないかもしれませんが、共感を得る下地は確実にあると思います。

偶然なのかもしれませんが、上記の作品に登場する登場人物、本作の主人公・ヨシカを支えるのも<妄想力>でした。彼女は、中学生の頃に憧れていた同級生・イチとの限られた交流を脳内補完し、何度も再生=シミュレーションします。そして、彼女にとっては、社会人としての退屈な日常よりも、妄想を原動力とする感動や興奮に満ちたイチとのシミュレーションの方がリアリティある魅力的なモノに変わっていきます。ポストモダンの評論で言うところの「ハイパーリアル」の領域ではないかと(汗)

本作の重要なところは、ヨシカがハイパーリアルを体現しながらも現実と向き合い、脳内で再生し続けていた、心の声をリアルに叫び、もがき続けるところです。
妙に冷静になったり、異様なまでに自棄を起こしたり、とにかく感情の乱高下が凄かったです。荒々しいけれど、面白おかしくも見えて、最後には共感にたどり着く。鑑賞者としても次第にシンクロしていく感覚がありました。原作が相当尖っているのもよく伝わる内容なのですが、パワープレーを駆使した映像作りは賛否あるかもですが、個人的には楽しめました。今年見た日本のドラマ・映画で最も『ラ・ラ・ランド』感がありました(笑)

そして、大いにアピールしたいのは、ヨシカを演じた主演・松岡茉優さんの魅力が大爆発していたことです!大変素晴らしかったので個人的に整理したはずの年間ベスト映画・ベストガールに入れたいと思うほど(汗)
松岡さん自身、ハロプロファンとしてアレすぎる側面があるので、ハマりすぎていたところはありますね。あまりに愛おしかったので、また見に行きたいと思わせる(本性を滲ませる)怪演技でした。

今年最後の映画鑑賞でしたが大いに笑って心が勝手にふるわされた。
年末年始におススメの1本です!
前半の素晴らしいシーンの羅列と後半の物語に足を取られたかのような画面の停滞は、二人の男性の間で揺れる女性の内的過程という物語構造という点とも相俟って山戸 結希『溺れるナイフ』を想起させられた(催涙的な歌唱シーンがある点も共通している)。観ている途中で気付き、嫌な予感がしたが、的中してしまった。残念。
感情を発散させるような個性的なシーンの連鎖と、ステレオタイプな物語の帰結という落差に辟易してしまった。A(本作ではイチ)という人物とB(本作では二)という人物どちらと添い遂げるか、という物語は両者の比較を都度提示しなければならないため、理屈っぽくならざるを得ず、映画を停滞させてしまう悪手に思えてしまう。この点は、原作ありきのため
仕方ないところなのか。
松岡茉優の怪演をはじめ、役者陣は好演であるだけに、非常に勿体無い。

消化不良なので年末までにもう一本位何か観たいなー
佐藤

佐藤の感想・評価

-
最高~🎶

序盤の語りながらも場所をカットでバカスカ移動していくのが心地よい。

主題をしっかりと設定してそれを演出に繋げていてかなり好感。

とかなんとか言ってるけどなによりも話が好きすぎる。
滅多に買うことのない小説だけど、何年も前に自分の中のイチと二を重ねてどうしても読みたくて買った本が映画化されると知ったときから待ち遠しかった映画。

松岡茉優ちゃんもイチも二も個人的にピッタリ!石橋杏奈も可愛い!

ヨシカのクレイジーさめっちゃいい!多々2人で爆笑

ずっと言動無理だったけどラスト二がカッコ良く思えた!二を待ってる、、
何かが大きく残るわけじゃないけど個人的には面白いし好きだった
Sachi

Sachiの感想・評価

3.1
楽しかったんだけどめちゃくちゃ心がしんどい。
二が無理過ぎてしんどいつらい。
サラ

サラの感想・評価

4.1
年が明ける前に最後この映画をどうしてもみたくてみに行きました。
ヨシカは中学時代に想いを寄せてたイチくんそのままを脳内で召喚させてかれこれ10年間も妄想し続けてるヤバ女子なんだけど、そのイタイとこが可愛い。

ちなみにこの映画、ほぼヨシカの妄想で作られてる(笑)妄想シーンにあからさまな演出はないのでリアルなのか妄想なのか途中まで分からないとこが多かった。
イチと化石の話で盛り上がるとことかヨシカの心の声はまじブラックで最高でした。ラストに関してはこういうキュンとさせ方もあるのかって思ったし、
キャストも個性的な俳優さんで揃ってるので一度みてみるといいと思います!
Cezan

Cezanの感想・評価

5.0
これほど面白い邦画に久々に出会った。
数日経って年が明けて色々考えたけどディテールがふと浮かんでは消え浮かんでは消え、おもしろさの正体が掴めない。

SNSとオフナレの密接な関係。
「ポン引きかよ!」から「承服しかねます」まで。様々な文体が物語を行き交い、松岡茉優がそれぞれのレイヤーを矢のように駆け巡るから、我々は最初混乱する。
しかし同時に、自分たちがSNSで普段つぶやいている色んな文体で世界が進む快感を、私たちはヨシカを通じて得ているのかもしれない。
「普通こういうのってみんなSNSに書くらしいですよ!」

そしてそれらは会話のみならず、突如赤くなる照明やガッツポーズをしたときの効果音や大袈裟な雨降りや哀しいミュージカルにまで敷衍する。

リアルなものをただリアルに描けばいいという問題ではない。なにしろ彼女にそう見えてるからしょうがないのだ。それがいわゆる映画的瞬間というものだろう。
赤い付箋が巨大に濡れながら、あの日のピンポンボールの音が響くキス。なんてステキなの!!

彼女の信じた一つの妄想。
ふとしたキッカケでヨシカに芽生える諦観が「勝手にふるえてろ」と過去の自分を祓うことで、
私たちも勝手に飲み込まれたあの圧倒的孤独感の渦から、少し救われたような気さえするのだ。



[追記]原作読んで2回目鑑賞。所構わず周りの人間に話しかけるのは映画特有の脚色だった。彼らは「リプ」の具現化なのかな。おそるべし。
「え?」から「は?」へのグラデーションは何度見ても良いです。
今まで男性と付き合った経験の無い主人公の恋愛映画。
揺れ動く乙女心がテンポ良く描かれていて観やすい。脳内では楽しく社交的だけど現実は異常。屈折した価値観を持ちながらも認められたい欲望。自分の世界から飛び出して相手の名前を呼んで向き合えた時に主人公の内向的な世界と現実の世界の壁が無くなったんだと思いました。
映画のタイトルは過去の自分自身に言い放った言葉で主人公の「これから」が楽しみです。