はる

メゾン・ド・ヒミコのはるのレビュー・感想・評価

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)
4.2
お目当ては田中泯さんです。
泯さんの立ち居振る舞いにはいつも魅了されますが、今回は末期のがん患者ということで、動きは最小限でした。
ほとんどがベッドに横たわった姿でしたが、指の先までしっかり全身で演技されていました。流石です。もう大御所のゲイにしか見えなかった。

オダギリジョーもカッコ良かった。そんなに多くの出演作品を見たわけではありませんが、これはかなりのはまり役ではないでしょうか。
フリルたっぷりのシャツが似合う男性なんてそうはいません。
そして、柴咲コウさんね。
仏頂面をさせたらピカイチの女優さん。
同性愛ってデリケートな内容なのに嫌悪感が丸出しで驚きましたが、すっぴんの彼女の口から出る言葉は不思議とすんなり受け止められました。

ゲイのための老人ホームでのお話しでしたが、パトロンの寄付で成り立っているのでいつ資金難に陥るかわからない危うい運営状況。
今まで考えた事がなかった同性愛者の老後問題についても触れることが出来ました。
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