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コロンバスのtomoeのレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
3.6
モダニズム建築の宝庫コロンバス。建築学者の父が倒れたことでコロンバスを訪れたコリアンアメリカンのジン。父が建築に没頭する余り、幼少期から父との間で確執があり、建築に対しても良い感情を持っていなかった。仕事もあり、コロンバスに留まることを嫌がるジン。一方、コロンバスの図書館で働くケイシーは聡明で建築を愛しているが薬物依存症の母の世話のためコロンバスに居続けていた。考え方が対照的な二人が出会い、語り合うことで二人の人生が少しずつ変化していくー。

何と言っても映像が美しい。建築、インテリア、光の捉え方。監督の建築へのリスペクトが伝わってくる。
物語は静かに進み、会話劇ではなく行間と鑑賞者の想像力に委ねた作品。
それ故に何度も何度も寝落ちしてしまった😂良く言うととても心地よい作品、言葉を選ばずに言うと、ちょっと退屈な淡々としすぎた作品。
アート寄りに全振りしてるような、多くを語らず、感覚で吸収する人にはたまらない作品なんじゃないかな。
私もテイストは好きなんだけど、もうちょっと緩急のある展開であれば、大好きな作品になってそう。
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