こなぱんだ

サラブレッドのこなぱんだのレビュー・感想・評価

サラブレッド(2017年製作の映画)
3.9
この監督、これがデビュー作なんですか!?!?!?
ぇ、天才じゃん……

一言で表すと「若気の至りと大人と世間と」って感じ……(本当に"感じ"としか言いようのない感想だな)

いやーーーーもう観てから何日も立ってしまってるんで色々な言及は避けますが、ラストの殺しのシーンがマジで最高でした、「これが映画だ」という気持ちにさせられました、邦画作ってるつまんねえ監督全員見ろって思いました

殺しの長回し、「へレディタリー」の妹を殺しちゃったシーン並に映画史に残る「映画」シーンベスト3に入る!!

本当に、映画ってこうあるべき~~~感がすごくて本当に「すげ~~」って言っちゃった。最高っした。

その長回しがはちゃめちゃに良くて、リリーもあの女の子に抱きついて2人の友情いいじゃん~となったところで時系列が未来に飛んでしまい、「手紙なんて来たの?」
という質問にリリーが「さあね」という、それだけのラストなのですがそれも良かったですよね……


リリーの義父がとにかくヨーロッパ・ギリシャ神話的「父権的存在」として画面に映り続けているのもすごかったけど、そいつがリリーに唯一話をしたのが「俺の金で学校行ってるくせに周囲への不満ばかり言って大人に歯向かった気になって革命めいた思想をしてるのはただのわがまま」みたいなこと言うのですが、それがほんと~~に耳が痛い…………
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