じーみぃー

100メートルのじーみぃーのレビュー・感想・評価

100メートル(2016年製作の映画)
3.6

多発性硬化症という難病を患ってしまい、一年後には100メートルも歩けなくなってしまうだろうと宣告されたラモンは一念発起、犬猿の仲であった義父(妻の父)と過酷なトレーニングをつんでトライアスロンの大会で完走を目指す!


まず、多発性硬化症という病気について見識がありませんでした。
神経を覆っている膜が剥がれてしまい、損傷を受けてしまうという。その結果、体が麻痺したり、今まで当たり前のように出来ていた事が不可能になるとのこと。そして、この病気の一番の特徴は日によって症状が変わってくるということ。
昨日は右半身の感覚が無かったが今日は何も異常は無く、翌日は目が見えなくなっていて.....。
良い日があるから悪い日が際立つ、そんな病気なんじゃないかと思います。

作品を通して、悲壮感が強すぎることもなく、蔑ろにしているわけでもなく、いい塩梅の雰囲気でお話が進んでいくところも良かったです!
ちょっとレース中の演出が臭すぎたかなと思うくらいで、全体を通して見てみるといい作品だったなと思えるんじゃないでしょうか。


「人は誰しも不治の病を抱えているんだ。その気持ちを忘れることが出来るなら、俺はお前の病気でさえ喜んで受け入れるさ。」