わく

ポンチョに夜明けの風はらませてのわくのレビュー・感想・評価

3.5
由布院映画祭にて鑑賞。上映後のシンポジウムも見させてもらいました。

映画は、高校を卒業をする3人が、親から借りた中古のセルシオで旅に出るロードムービー。現在地や旅の目的地がわざとはっきりしないように描かれていたり、結局、大きなことは何も変わらない結末だったりすることで、若いこの世代だった頃のなんともいえない閉塞感と、焦燥みたいなものを感じられるつくりになっていました。

昨年観て大好きだった「シングストリート」と少し似ている内容やシーンがあって、ただ、こちらの映画では成功する予感はみえないのがより現実的で、それでも、少しずつ人は成長したり、折り合いをつけたりしながら生きていくものなんだなと感じました。
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