KUJIRA

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争近辺のアメリカ史や新聞事情に詳しければ、もっと楽しめるのだろうか。

メリル ストリープとトム ハンクスを久々に堪能した。
残念なのは、メリル ストリープ演じるワシントン ポストの社主の描き方。優しいけれどパッとしない感じの女性が、終盤で重い決断をする。その英断に繋がるエピソードが無い為に、本来スカッとするはずがスッキリしない。急にカッコよくなっちゃってどうしたの?と言う違和感が拭えない。随分と登場シーンがあったはずなのに。

主役に焦点を当てている割に、登場人物が多過ぎて群像劇になっている。その為、キャラを描き切れていない。

ストーリーは冒頭、悪い意味で裏切られた。すでに、ニューヨークタイムズ紙がスクープしている、そのネタをパクる流れ。前半はテンポが悪い上に、会話上で色んな人の名前が飛び交う為、頭が疲れる。

判決を伝えるシーンや、法廷から出て来る場面、他の新聞が同調した所は、少しだけウルウルした。

脚本か編集か分からないが、完成度が低い印象。もっとポテンシャルが高いのでは。
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