まほ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のまほのレビュー・感想・評価

4.1
報道とは何か?真実とは何か?

この映画が伝えたいことが
今の日本やアメリカに対して
真っ向に向いててさすがスピルバーグ。

誰かが真実を伝えなきゃいけない。

ペンタゴン・ペーパーズ。
それはベトナム戦争を記録した
アメリカ国防総省の最高機密文書。

これを伝えなくてはいけないと
動いた政府やマスコミの人物たち。

新聞記者が奮闘する映画といえば
最近だと『スポットライト』や
日本だと『クライマーズ・ハイ』が
あるけどまた新しい素晴らしい
ジャーナリストの映画に出会えた。
脚本を書いた1人のジョシュ・シンガーは
『スポットライト』も手掛けた人だそうで。

この映画の何が凄いかというと
監督はスピルバーグだけど
脚本や製作のほとんどが女性ということ。
そしてワシントン・ポストの経営者
を演じる主演はメリル・ストリープ。
まだこの時代は男性優位の頃。
そんな時代に1人の女性の決断によって
国家を揺るがすことが起きる。

「Time's Up」が唱えられる
今のハリウッドだからこそ
仕上げれるものもあって
本当に1970年の話だけど
今を象徴する映画だなと。

映画の展開の速さに
こんなにも魅了されるなんて。

ジャーナリストの部分だけでなく
法廷部分も描かれ締めくくりが
鳥肌が立つほど凄く良かった。
ウォーター・ゲート事件への伏線。
あんな風に描くなんてそりゃ鳥肌立つ。

マイケル・スタールバーグが
どれなのかを探してたら
(ちゃんと見つかりました)
『グレイテスト・ショーマン』の
キャロラインちゃんを見つけてビックリ。
ヒュー・ジャックマンの次は
トム・ハンクスがパパなの凄いよ。

メリル・ストリープもさすがだったけど
トム・ハンクスがもう本当!
腕まくりするわ、机に足あげてるわ、
仕事に取りかかれという言葉が出るわで
そんなことトム・ハンクスにされたら
やるしかねえだろ。やる気が出るだろ。

本当金曜の夜に見たのはミスだなと。
この映画は日曜の夜に見るのが一番。
やる気が凄く湧いてくるから
次の日が休みなんて現実に耐えれなくなる。
まほ

まほ