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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のIdeonのレビュー・感想・評価

3.5
国務長官のマクナマラからベトナム戦争のリサーチを依頼されていたエルズバーグは、ベトナム戦争には勝機はないと報告したが、政府はそれを無視してベトナムから撤退しようとしない。政府の対応に失望したエルズバーグは報告書をリークする。報告書を手に入れたワシントンポストは、スクープとして報道しようとするが、それはニクソンと対決することを意味する。社主のケイ・グラハムは報道の自由を取るか、ワシントンポスト社を守るか、難しい決断を迫られるというお話。
大統領の陰謀のようなサスペンスとして売り出しているが、実のところは、報道の自由の前で揺れ動くケイ・グラハムの物語である。スピルバーグ監督からのトランプ大統領への痛烈なメッセージとも取れる。レディ・プレイヤー1の製作中に撮影してしまったというのは、よほど、トランプさんに言いたいことがあったのだろう。地道な作品だったが、ジョン・ウィリアムスの劇伴も付いており、しっかりスピルバーグ印がついた映画である。マット・デイモンみたいな俳優が出てくるが、ジェシー・プレモンスという人だそうだ。
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