Mrs.フロイ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のMrs.フロイのレビュー・感想・評価

3.3
観客は団塊世代のシニアが多数。
ベトナム戦争を同時代の体験として共有するからこそ、文句無く理解出来るストーリーとその背景。
米軍が手を焼くのはベトコンであり、米国の国防長官と言えばマクナマラ、そして戦線拡大の北爆、社会に拡がる反戦運動。

一地方新聞であったワシントンポスト紙が、戦局の重大局面の分析情報を掲載する、その経緯と決断をスピルバーグ監督がサスペンスフルに描く。
他の世代も楽しめたのかと…老婆心が過る。

当時日本でベトナム戦争と報道と言えば、戦場カメラマン沢田教一の撮影した「安全への逃避」の一枚が思い起こされる。
日本の報道を見ているだけでも、米軍の苦戦は伝わって来ていた。

お膝元の米国で、政府自体が敗戦の予測と分析をしていた事の衝撃は計り知れない。

一心不乱にタイプライターを打つ新聞記者、活字を拾い、版を組み上げ、巨大な輪転機を回して新聞は印刷される。夜明けの街にトラックがその束をばら蒔くように配送する。まるでインクの匂いが感じられるような画面は、前半の会議室や座位での会話という地味な展開から一転する!

そのワシントンポスト紙は、2013年Amazonに2億5,000万弗で買収され、経営方針は「デジタル・ファースト」へ。
それ故か?現米国大統領のAmazon批判\(>_<)/

おまけ
日本の報道陣はこの作品をどう観たのか、「日本記者クラブ」のHP取材ノートが興味深い。