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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のmaruchanのレビュー・感想・評価

3.8
家族経営で続いてきた、ワシントン・ポスト紙。
社長だった父が有能な夫に会社を引継ぎ、夫が亡くなったことで予期せず経営を任うことになったメリル・ストリープ演じるキャサリン。
良い家柄で育ち、社長の娘として、社長の妻として、そして二人の子どもの母として生きてきた彼女が45歳に得た大きな立場。
会社のことは誰よりも大切に思う彼女だが、リーダーとしては幹部の男性社員をはじめ社員から信頼は得られきれていない。

ベトナム戦争の泥沼化の後ろにある政府の情報操作。報道者として迫られる決断。正しいことを選択するための強さや難しさの描かれ方が見事でした。

40歳を超えた女性が、女性らしさはそのままに逞しく変わっていく姿はとてもかっこよかった。


メリル・ストリープはもちろん、編集のトップを演じるトムハンクスの演技力には脱帽です。


知る権利について、報道について、
知る側、知らせる側それぞれの思いについて考えさせられました。

理解しきれていないように感じるのでまた観たいです。

どの場面を切り取っても画面から目が離せない惹きつけられるカメラワークでした。


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memo📝
輪転機の動きがとてもかっこよかった。
トムハンクスの声が好きだ。
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