まめまめちゃん

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
安定のメリル・ストリープとトム・ハンクス。
大切なことだけに時間を割き、枝葉末節はトコトン省かれ、心情描写は俳優の実力に任せたソツのない映画だったと思う。あとはメリル・ストリープの衣装が印象的。

ひとつのことをやれと言われ猪突猛進する力は間違いなく男性が優れてると思う。でも本作のメリル・ストリープが演じた社長のように、どんな話題にも通じ、社交的である故にさまざまな立場の人間のことを思い遣れるからこそ、何に目をつぶって何を優先しいつ決断するかを考える力は女性の方が優れているのではないかと思う。気づいたら毎日同じようなことやってるんだものね。家事ってそういうことの繰り返しだもの。ブチ切れたかのように見えても、何かが決まった時は常に何かが犠牲になるもの。

確かに日本はいま、1人の首相の政権が長期化したことで叩いて埃が出てる状態ではあるけど、
日本のマスコミや野党の今は、本作における政府へのメディアの攻撃と同じレベルだろうか?何を優先するか何に目を瞑るかが常に政府先導で、難しい決断は後回しにされて、いつのまにか決断する力を失っていないだろうか。