ぴろぴろ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のぴろぴろのレビュー・感想・評価

4.0
メリル・ストリープが苦渋の決断を迫られ、考え抜いて最善の答えを出した時の表情がお見事だった。
自身の逮捕や会社が倒産する可能性、従業員の人生を背負いながら、己の正義と信念、報道の自由と厳しさ、記事にする責任との狭間で揺れる。 キャサリンが抱えたジレンマは現代にもあると思うけど、女性であるがゆえの偏見は 当時は今よりあったはず。
私なら「お願い、誰か決めて」と投げ出したくなる。 長い物には巻かれちゃう方が賢い時もある。 それでも決してブレない、圧力には屈しない、真のリーダーの姿を見せてもらった。
固唾を呑んでその瞬間を待つ社員達。 ゴーサインと同時に輪転機がまわり始めると「っしゃー」と一緒にハイタッチしたくなった。
意外にもメリル・ストリープとトム・ハンクスは初共演だそう。 流石オスカー俳優、2人とも素晴らしかった。
レモネードを売るアメリカの子供の姿は映画でたまに目にするけど、大人の世界とは対照的に、爽やかな清涼感を与えてくれる可愛いシークエンスだった。
あの事件に繋がる映画の締め方に痺れた。
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