ホイットモア大統領

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.2
「なぜこの時期にベトナム戦争映画なのだろう?」

鑑賞までずっとそのことを考えていたが、
「強いアメリカに固執して何になる?過去の過ちを繰り返す気か!」
というスピルバーグからトランプへ、ど真ん中どストレートのメッセージをぶつけるためだったのか。

また、女性は単なる存在、象徴ではなく、社会的地位・権限があるのだと、昨今の時代の流れも反映させている。

そのワシントン・ポスト紙の女性社長をメリル・ストリープが、
編集主幹をトム・ハンクスが演じており、過去の役柄とも併せてキャラクターに重みと説得力を持たせている。

特に、メリル演じるキャサリンが、社外の敵=政府や法、社内の対立、家族の板挟みにあいながらも、決断を迫られる一連のシークエンスは、アカデミー賞ノミネートも納得の演技。

このテーマやメッセージを持たせながら、節々にブラック・ジョークを挿入し、ラストまで劇的な展開を演出、エンターテイメントに纏め上げたスピルバーグの手腕はやはり見事!

そして、ジョン・ウィリアムス力はここでも健在!!あのラストからEDのスコアの破壊力たるや!