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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のtoruのレビュー・感想・評価

3.8
国家権力vsメディアの話
社会派の映画でこんなにハラハラドキドキしたのは初めてかもしれない

民主主義と謳ってはいても、裏では何をしているかはわからない国家権力
それを国民が知る術はテレビや新聞といったマスメディアであり、だからこそ思想の自由や報道の自由は憲法で保護されている

しかし、逆を言えばマスメディアによって大衆の思想や価値観は簡単に左右され得るものであり、昨今のフェイクニュースやメディアの腐敗と言った問題に警鐘を鳴らし、個々人のメディアリテラシーが重要になってくるのがよくわかった

演出的な面では近代のパソコンで打ってコピーアンドペーストからコピーよりも、
ワープロで打って1文字ずつ金具を成型して輪転機を回す作業が、メディアに携わる一人ひとりの仕事を強調して表しているようで良かった

なによりトムハンクスとメリル・ストリープの仕事人としての表情が素晴らしい
報道の自由を守れるのは報道しかないっていうフレーズもグッとくる
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