下記の2作を受けてなのかスピルバーグが、呟きのように短期間で仕上げたという本作は米国でのトランプ政権の横暴、日本では安倍政権での公文書改ざん事件などなど、たまたま機ぜずしてシンクロするものがある。
しかしながら、現代では権力の監視機能としての新聞報道は過去に比べ力を失い結局は野党的な実際性をもたない批判に終わってしまったのは周知の通り。
だが本作のようにジャーナリズムが機能していたかつてのかくあるべき態度は、歴史的に振り返るに値する価値があると感じた。
それにしてもスピルバーグの映画はストーリーの見せ方がうまくカメラワークが自然すぎてつい内容に没頭してしまうが、その形式的技法はあらためて吟味しなおしたいところ