ねむ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のねむのレビュー・感想・評価

4.0
『その嘘の大きさ。古い時代は終わるべきだ』

トップに立ち重責を担う人間が誰に対して何に対して誠実であるかを選ぶ時、最後のひと押しとなったもの、信念とは一体いつから育つものなんだろうか。
個人的な思いから始まった動きと象徴的な選択が合流した瞬間をみた気持ち。
1つしか選べないなら、何をとるのか。

報道が仕えるべきは国民だ。
統治者ではない、という台詞がくわーんと響く。

考え方や価値観はこれから先もどんどん刷新されていくに違いない。
流行も過ちも繰り返されるというけれど、価値観が後戻りしたことはあるんだろうか。あるならどんな時?
本当のことを知りたいという知的欲求と、全てをコントロールするために掌握するということの違い。

自分の向き合う仕事に対する矜持とは。
自分が何と戦って、どれを選び取るのか。

資本主義って、私が考えてたより(というか何も考えてなかった)危なっかしいものなのかな。
命や生活より誰かや一部の利益が強大になるし、それを適切にコントロールすることは本当に大変なことに思えた。
戦争せずに生きられないのか、人間は。
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