しろくま

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のしろくまのレビュー・感想・評価

3.8
メリル・ストリープの役どころが新鮮でした。夫の急死により突然ワシントン・ポストの経営指揮を執らざるを得なくなった彼女は ジャーナリズムも経営も株式公開も弁護士やコンサルタントの助言なしでは右往左往するばかり。周囲の人間も「彼女に経営なんてムリ🤷‍♀️」って軽く馬鹿にしちゃってます。でも彼女のワシントン・ポスト愛は最強でした❗️この会社を潰してはいけないという気持ちと同じくらい この会社の存在意義=真のジャーナリズム精神を全うするという信念を持ち続けた彼女。その信念こそが会社もジャーナリズムをも救ったのだと感じました。
トム・ハンクスの正義感と記者根性で突っ走る様との対比がより一層メリル・ストリープの決断の重さを浮き彫りにさせていて上手い構成でした。

横並びで官僚化されたような仕事しかしない 記事に困れば捏造まで平気でしちゃう現代の新聞記者達は この映画のがむしゃらに真実を追求して読者にその真実を届けるという姿勢を貫く記者魂を奮い起こしてほしい。(桜を見る会問題とかじゃなくてもっと大事なことに目を向けて下さいね)
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