ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書2017年製作の映画)

The Post

上映日:2018年03月30日

製作国:

上映時間:116分

ジャンル:

3.8

あらすじ

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーをはじめとするワシントン・ポスト紙の…

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーをはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する―。

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」に投稿された感想・評価

これほどタイムリーな映画も珍しい。過去の出来事なのに、状況が現在と重なっているからだ。

1971年、ベトナム戦争を分析・報告した国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズが暴露する。これに対し、ニクソン政権はタイムズに記事差し止めの圧力をかける。ワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリーはチャンスとばかりにこの一大スクープを報道しようと躍起になる。しかし、記事を掲載すればタイムズの二の舞になり、地方紙でもあるポストにとっては痛手だ。そこで、ブラッドリーは社主のキャサリン・グラハムに決断を迫る。

タイムリーだと言ったのはトランプ政権の誕生だ。新聞を「フェイクニュース」と罵る彼の姿にスピルバーグは報道の危機を感じ、すぐさま製作に取り掛かったという。その姿は劇中で文書を入手してからすぐに記事の発表に取り掛かるポスト社に重なる。

スピルバーグはこの社会派映画にもう一つのテーマを潜ませている。それは女性の躍進だ。メリル・ストリープ演じるキャサリンは新聞社の社長とはいえ、男性社会に呑まれている非力な女性に過ぎなかった。しかし、権力によって報道の自由が脅かされるという危機的な状況を省みて、彼女は勇気ある決断を下す。ある意味、この映画はキャサリンの物語だと言える。

このワシントン・ポストとニクソン政権の闘いは翌年のウォーターゲート事件へと繋がっていく。そのラストの演出がにくい。新聞記者の一人を演じたボブ・オデンカークも二重丸だ。
sawak

sawakの感想・評価

4.5
ジャーナリズムものだけど、(日本の大手メディアには馴染みのない)「株式上場」などビジネス・経営面からのアプローチが珍しく、もうそれだけで高評価!

輪転機はロマンの塊。
登場人物ほとんどおっさんだけど、青春ドラマみたいにキラキラして見える不思議。アツい。

判官贔屓というかジャイアント・キリング好みなとこがあるから、当時NYタイムズに大きく水をあけられていたワシントン・ポストのギラギラした感じがすごい憧れの職場。

蛇足だけど、ワシントン・ポスト側からこの事件を描いた理由に「反性差別」的なテーマを掲げる狙いがあったと推測できる。
ぶっちゃけメリル・ストリープがかなり無能なだけに思えたが、後半はそんなリーダーの成長譚として単純に楽しめた。
最高だった!ジャーナリズムあちー!自由ってこういうことー!地味に元報道マンということもあり、こういうテーマだいすきなのでした。
社会へのメッセージっていう映画の持つ役割のひとつが強く打ち出されている作品だけど、さすがにこのメンバーだとちゃんとエンタメとしてハラハラしました。カメラワークとかカッコいいしレディプレより全然すき。ベンが主人公でもお話作れそうだけど、ケイが主人公っていうのもただの職業映画になっていなくてよい。ケイは決して強い女性ではないし感情移入できる余地がある人だよねぇ。結構泣いちゃったよ…

関係ないけど早稲田松竹のPDさんへ、町山さんが言ってたけど、これザ・シークレットマンと二本立てで観たかったなぁ。色々事情あるやろけど。
あと東京では弐番館のレイトショーでも800円取られるんだから京都シネマの500円はやっぱ異常安。立地よくて3スクリーンあってこの値段じゃそらつぶれるわな
鴉

鴉の感想・評価

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この主演2人、誠実さの鏡って雰囲気を出してて好きになれない…。別にキライって訳でもないが…。作品自体は良かったよ。
Bella

Bellaの感想・評価

3.9
勇気と女性。
盛り上がりには若干欠けるが、静かな感動がある。
sy

syの感想・評価

3.7
ジャーナリズムの世界が好きなら

「インサイダー」といい、もともとこういう作品は大好き

まず俳優陣はとても豪華だ。名優たちが実際の出来事に華を添えている

次に、事実を映画にしている中、細かい演出がうまい。これはさすがスピルバーグという印象である
mia

miaの感想・評価

3.0
陰謀、メリルストリープ、レモネード、文書、パーティー、決断、女性
アメリカの文化がよくわかる。正しい民主主義について考えさせられる映画。
非常に緊張感ある映画。

アメリカの歴史をより詳しく学んでから見るとより面白く感じられるだろう。
pen

penの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

待ち受ける人々に話をしに行く立場のケイが、自ら行動して友人に助言を求めに行った時点で彼女の腹は決まっていて、
そこから彼女を捉えるカメラの動きがベン達を中心とした現場側のパートのように活発になっていくのが印象的。
人も輪転機も動き出したら止まらない。
人の動きがスリリングで、止まってスピーチや談義をするケイの描写が丁度良いタイミングで挿し込まれることで
生まれる緩急。アクション映画を観た時のような快感を味わう。
戦場の片隅から誰かの意志によって現象は紙に打ち込まれ、印刷され、拡がっていく強さを根底に感じる。
ベン・ブラッドリーは自身の信念に沿って強引な手段にも打って出る姿が、
どちらかというとハードボイルドな私立探偵を思わせる。ケイの自宅で寝間着姿の彼女と会話をする場面は、
『さらば愛しき女よ』を思い出す。ラストにはウォーターゲート事件に挑む記者を描いた映画
『大統領の陰謀』に繋がるような描写が意識的に入り込み、続けて見たくなる気持ちが高まる。