あざらし

蜘蛛の巣を払う女のあざらしのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.5
「今年は雪が早い。
…答えを知っているでしょ。」

チェスで向かい合う2人の少女。ちょうど勝負がつきそうな時に、一匹の蜘蛛が紛れ込みました。

2人は父親に呼ばれます。カミラは父親にゲームしようと言われます。それを拒否してカミラの手を掴んで逃げたリスベットでしたが、外は雪降る高い窓。しかし、リスベットは…。

ストックホルム。背中にタトゥを入れた細身の女性は、女性に暴行して無罪になったCEOの家に侵入していました。

今回の依頼は、主要国の戦術核兵器に簡単にアクセスできるプログラムを開発した研究者が、そのプログラムを盗んで欲しいというものです。

キャストが心機一転してのドラゴンタトゥシリーズ再開です。
薄暗い不気味な雰囲気は前作までと同じく健在ですが、少し一般的な受け入れられる感じとなった印象です。

天才的なハッカーという点には磨きがかかり、リスベットの過去が分かってくるにつれて、リスベットが人間的に見えて来るシリーズ展開でした。

いきなり双子の妹がいたり、ロシアマフィアとの関係など、前作から観ているとしっくりしないですが、あらたにシリーズを観る感じに思えば良いのかもしれませんね。

前作まではノオミ・ラパスがあまりにもリスベットらしくイメージがぴったりだったので…クレア・フォイはその点、残念に感じてしまいます。

「悪を正す者でしょ?」
あざらし

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