スワヒリ亭こゆう

蜘蛛の巣を払う女のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
2.1
前作『ドラゴンタトゥーの女』が凄く良かったので本作も楽しみにしていましたが、ハッキリ言ってコレじゃない。

前作は主役二人(ミカエル=ダニエル・クレイグ、 リスベット=ルーニー・マーラー)が本当に良かったんです。
ダニエル・クレイグもボンド役の俳優だけじゃない事を見せてくれたし、何よりもルーニー・マーラーは美しかったです。
何ですか?今回のリスベットは?濱田マリじゃないよね⁇
僕が見たいリスベットでは全く無かった…
ミカエルも誰?って感じだし…


前作の続編にしたいのか?全くの別物にしたいのか?物凄く中途半端です。
これならばデヴィット・フィンチャーは全く関係ない作品にした方が良いです。
「変に期待させるなよ」と思います。


脚本と言うか原作ありきなので脚色でしょうか、粗いストーリーでしたね。
誰か分からんデブのキャラが出てくるし、映画で語れていない部分が多すぎましたね。
話についていけない訳ではないんです。
でも、観客が説明不足の余白を想像して埋めなきゃいけないのは腹が立ちます。
キューブリックやゴダールの様に観客にワザと想像させると言った類じゃないんです。
時間が無いから語らないだけの余白をこっちが補うのが腹立つんですよ。


読んでませんが原作は面白いのかもしれません。
でも、映画は完全に原作に負けてるでしょう。だから上手く脚色出来ないんですよ。

そもそもミカエルが今回は脇役になってたけど、そこは主役にしてミカエルが負う事件をリスベットが手伝うという方が絶対に面白いと思います。
リスベットはキャラが濃いのでミカエル中心のストーリーの方がバランスが良いと思うけどなぁ。