siorinn汐鈴

蜘蛛の巣を払う女のsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.8
新リスベット降臨と聞いて、北欧三部作を好きな自分は急いで観に行きました。
クレア・フォイ、「ブレス 幸せの呼吸」でのクラシカルでかわいらしいイメージだったので、ポスターを見て、同一人物と理解できなく・・・

自分よりも先に鑑賞した方々の感想を見て、これはリスベットではない、
という意見もちらほら・・・

自分は・・・

好きよ!しかもかなり。
おそらく、ストーリーや構成、ちょっと無理のある設定、(おそらく)一作目から話変わってない?というところから、リスベットないわ、となるのでは・・・

この話からしたら、孤独と闇の中にいたのはだれか、そこから先に進んだのはどっちか、ということからしてみると、新生リスベットはその設定に当てはまるかと。

あざといメイクをしても、刺青を背負ってもクレア・フォイの隠しきれない童顔がその寂しさと相反する強靭さをもって、いや、これは「アリ!」と思いながら見てしまいました。

ミカエルも「ボルグ マッケンロー」での寂しく繊細な演技のマッケンローことスペリル・グドナソン、ずいぶん若くなったな。。。と思っていたら、「ファントム・スレッド」でのもう、女の部分全開のヴィッキー・クリープス!!!がエリカ。

配役に関してはよく考えられてますよ、これ・・・

話は、リスベットが天才で、問題のこの少年がいかに賢いか、リスベットを越えるくらい、という、そういった部分を言葉にしてでなく、その少年の言動、扱いからわかるように(わからない人はいないかもしれませんが)昨今の映画のように、これがこうで、こうなります、と登場自分物に話させて観客に伝えるスタイルではないので、感じる部分も多いかと。

確かにそこをそれで走る?とか、それ無理では・・と思える設定もあります。そこは映画だから、史実ではないから、と思うと納得します。

それにしてもドゥカティかっこいいなあ、自分が惚れて二輪免許を取りに行ったきっかけはやはり見とれてしまいましたよ。
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