ケイスケ

蜘蛛の巣を払う女のケイスケのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
4.0
フィンチャー版『ドラゴンタトゥーの女』しか見たことなかった為、本作の予告が面白そうだったので一晩で『ミレニアム』1〜3を通して復習した。しかも完全版。でも9時間近くあるとは思わなかったぞ!

まず今までリスベット役を演じた女優は全て良い。ノオミ・ラパス、ルーニー・マーラ、そして今作のクレア・フォイは全員ハマり役で素晴らしい。特にクレア・フォイは妹との確執や後悔がある立ち位置なので、彼女の時折見せる不安げな表情が◎。

フェデ・アルバレス監督は空間の切り取り方が非常に上手い。前作『ドント・ブリーズ』は、狭い家の構造を活かした繋がりあるアクションがめちゃくちゃ面白かった。本作もアクション自体はよくあるシチュだが、凍った湖のバイクシーンや橋を利用した逃走劇など面白い場面を入れています。

好みが分かれそうなのはミレニアムシリーズの中でもアクションが多めなのと、陰謀要素が薄いとこでしょうか。特に後半はあまりにも『ミッション・インポッシブル』すぎる。チームプレイ燃えはありましたけどね。あのスナイパーおじさんすごい。

あとハッカーの能力が『ワイルド・スピード ICE BREAK』並にガバガバすぎる。こんなドラえもんの道具みたいにポンポン解除できるもんなの?ワイルド・スピードくらいのリアリティなら「あははバカだなー」感覚で楽しめるんですけどね。

でも全体的には面白かった。あ、別にゼンタイの拷問とかけた訳ではありません。こういうサクッと観れるアクション映画こそ映画館で観るのがオススメですよね。