ニトー

地獄愛のニトーのレビュー・感想・評価

地獄愛(2014年製作の映画)
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リバイバルを「ハネムーン・キラーズ」とともに観賞。
「ハネムーン~」と同じ事件を題材にした映画ですが、こちらは2014年ということで近作であります。いきなり脇にそれるんですがこの二作のパンフの情報量の少なさってベルギー映画だからなのか?「ハネムーン~」とか、柳下毅一郎がどうにか文字数稼いでるが、それが逆に情報量の少なさを露骨に示しているし、「地獄愛」に関しては値段に対する情報量が少なすぎる。もうちょっとどうにかならんかったんかいな。
と、愚痴はこのへんにして本編の感想をば。

 露骨に寒色なライティング(って言っていいのかしら)とか、あまりに露骨すぎて額に笑ってしまうのですが、グロリアのような異常者()を映すにはこれくらいやりすぎている方が正しいとさえ思えてくるから不思議。

 それにしてもグロリア役のロラ・ドゥエニャスの顔がすんばらしい。黒目がちな双眸とか口のシワとかすっげー魔女っぽくてよろしい。ちょっとだけスカーレット・ヨハンソンぽい顔立ちでもあるという。まったく似てないんですけど、似てる。そんでもって映画の冒頭からこの魔女の目がこっちを凝視してくるんですよねぇ。ちょっと本気でやめてほしかったです、はい。「マジカルガール」がラストに持ってきたのとは逆ですな。一種のファム・ファタールといってもいいかもしれませんが、どちらかというと自身のファム・ファタール性によって自らを縛っているようにも見えるんですよね、客観的には。とはいえハネムーンと同じで結局は二人の愛に収斂していくわけなので、どうでもいいわけですよ客観性というか冷静な視線なんてものは。

 一方のミシェルについて。別にこの人に関してはグロリアほどの魅力があるわけでもないんですよね。それだけミシェルが強烈すぎるんですが。

 ハネムーンとは逆に彼が黒魔術をやっている部分が強く描写されているんですが、そこに頭痛の要素が加わっているんですよ。頭痛が起こるタイミングなんか注意してると割とパンピー的なのかなーとか、子どもは逃がしたり殺すのを躊躇したりする部分を見ると正常な部分とかあるのかと思ったんですが、最終的に行き着く先を考えるとミシェルもミシェルでやっぱおかしい。

 多分、この作品においてこの二人は幼子として描かれているんじゃなかろうか。欲望のまま動く二人はよく言えば純粋で悪く言えば赤子のそれ。その描写が顕著なのはダダをこねるグロリアとそれをいないないバーのようにあやすミシェル。そしてグロリアの足の指を乳飲み子のように吸い付きむしゃぶるミシェル。
 ともかくグロリアでしょ、うん。男ができるやいなや子どもを友人に預けて出て行くグロリア萌え~。急に歌いだして死体解剖はじめるグロリア萌え~。

 グロリア萌え映画、それが地獄愛