肉浪費

地獄愛の肉浪費のレビュー・感想・評価

地獄愛(2014年製作の映画)
3.4
マダムキラーなヒモ詐欺師とチョロシン・ママおばさんは共に殺人を分かち合うために…出逢ったぁー
中年版『(連続殺人を犯して)俺たちに明日はない』

『変態村』(内容などとうに彼方)の監督さんで、だからなのかは覚えがないのでわからないですが撮影にはなかなかのセンスを覗わせるんですよね、序盤は。
実在した20件以上のカップル殺人鬼の話で、そこから着想したカルト映画も以前あったのだとか。

その連続殺人を犯して始める男女の出逢いのカットなんかは、顔面アップの"視野狭窄"を示し、片方の半顔と片方の後頭部が交差しているカットは二人で1つ、「運命共同体」を示唆しているんじゃないかと、ちょっとクサい演出と言われそうだけども、そういう分かりやすさもセンスの一部じゃないかとも思いましたけどね。
そういう1つとなって"堕ちていく地獄"でも表しているのか強烈な"赤のライティング"で彩るシーンが何シーンもあったのも印象的ですし、なぜかミュージカル的(1曲だけw)要素も入れてくるのもカルトっぽさの表れですかねw
ただカオスと言うほど魅入られるほどではなく、纏まりに欠け、後半ほど演出がチープに見えてしまう(個人的に)上に拍子抜けなラストが一番踏み込み足りない部分ですかね…

日本配給あるあるですが、作り物なのに、残虐シーンにぼかしを急遽入れてくるのは本ッ当に困り物ですね…没入感を遮られるんです…
それと20件以上の殺人件数の犯人たちですから、殺人の手法ももっと残虐性に富んでいたら「カルト映画!」との呼び声も高くなり得たかも知れません。

依存と関係性の逆転、とエモーショナルな部分が結構上手く描けてたと思うので、そこが残念!