桃のネクター

地獄愛の桃のネクターのレビュー・感想・評価

地獄愛(2014年製作の映画)
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正直好きな部類の映画だけど二度と観たくない。最後犠牲になった女性はきれいな人だったし良い人で良いお母さんだったからきつかったな…女の子がグロリアを嫌うのは当たり前だ、こどもは純粋でそういう嗅覚が鋭いからわかるんだよね…ただただこどもがかわいそうだ。男に依存執着して、縋る中年女ほど醜悪なものはない…嫉妬心を剥き出しにして癇癪を起こすおばさん…地獄絵図…ミシェルは最後の章に登場する女の子に対しての愛情はあったと思うんだけどそれでも彼女の母親である女性に手をかけてしまったのはよほどグロリアが怖かったのか…グロリア役の女優さん演技がすごすぎる…なんていうか…狂ってゆくさまが自然で、生々しい…ミシェルのことを想い泣きながら突っ伏したざらついた腕のぶつぶつや目元口元のしわ、ほくろなんかの肉体の老いをクローズアップさせて映しだしているように感じて、そうすることで見るものに不快感を与える作りになっているかのようだ、ミシェルのほうもしわが際立って見える…麗若き女性ならば美しいシーンにもなりうるのに…映画という芸術においてメンヘラという軽い表現の言葉は決して使いたくはないが、なぜグロリアはあれほどまでミシェルに狂い病んでいったのか…

地獄に向かって急降下してゆくふたり。園子温の冷たい熱帯魚をもっとソフトに、もっと甘美にしたかんじの映画。冷たい熱帯魚ほど重くはない。