地獄愛の作品情報・感想・評価 - 10ページ目

「地獄愛」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

変態村が好きで主演の俳優さんが素敵だな。って思ったので行きました。

シングルマザーのグロリアは娘思いで美人。出会い系を通じてミッシェルと出会う。彼はイケメンで女性を喜ばせる事に長けている。グロリアはすぐに恋に落ちるけど、彼は結婚詐欺師だった。彼女は彼が結婚詐欺師だって分かっているんだけど、娘を置いて、彼の妹と偽り結婚詐欺をすることになり、共犯関係となり堕ちていく。母親だったグロリアが嫉妬に狂った凶暴な女になり、むきだしになっていくのが狂気だった。ついにはカモの女を嫉妬に耐え切れず殺してしまうんだけど、グロリアが「許して」ってミッシェルに謝るんだけど、「しょうがねえな」みたいな具合になってて、なんだろう。純愛してる2人って側から見たら、コメディだな。って思った。巻き込まれた人は冗談じゃないけど。人肉の解体ショー始まったり、裸でキャンプファイヤーしたり、カメラ目線でミュージカルみたいに歌い出したり、なんだこいつらシュールだな。嫌いじゃねえぞ。やばいけど、お前ら嫌いになれないわ。ってなりましたね。グロリアに押し切られる感じだったミッシェルもだんだん彼女に惹かれたのか共依存の関係になっていく。だけど、恋愛における価値観は違うんですよね。
グロリアは私だけを見て!私以外の女に触れないでと!独占欲まるだしで更に対等な愛を求めているけど、ミッシェルは自分を理解してくれ!受け入れて!って母性的な包容力を求めてる。でも、男女恋愛の価値観は一致するなんて稀有だし、だから、恋愛の争いを人類は繰り返すんだな。って2人を観て思った。
ミッシェルがグロリアに惹かれた理由はよく分からなかったんだけど、ミッシェルが子供時代に生きるために母親と関係を持った事を言っても引かれなかったからかな。って思った。悲しいけど、彼の今を作ってるのは子供時代の経験だし、否定されたら彼を否定することになるから。だから、母性を求めるみたいに彼女から離れなれなかったのかも。って思いましたね。

全体的に薄暗く少し見づらかったけど、映像としては嫌いじゃなかった。
被害者の顔がバババってなる演出も怖かったけど、好き。

ハネムーンキラーズも観てみようかと思います。出来れば他のリメイクも観たい。
『ハネムーン・キラーズ』から観たので、こちらは今ひとつ。
テンポはいいけれど、愛も狂気度もグロリア>>ミシェルなのが、興を削ぐところ。
でもグロリア役の女性の冴えない母さんからの艶やかな変化は見もの。
たえこ

たえこの感想・評価

3.3
観てきました。
変態村が好きなので、今回はどんなもんかと期待してました。
感じたのはフランスの女性はヒステリックな方が多いのかと…
しかし重かったです。
頭イカレてるとしか思えませんでした。でも、そんな映画をこよなく愛してます笑
狂気に観入った。
殺された人たちの顔がバババババってなるところが怖かった。
音がビリビリジリジリしてたは好み。
こんなにも真っ当な愛を魅せられたら、こちらの倫理観も狂ってくる。
maya

mayaの感想・評価

2.9
見始めてから、これロンリーハートに似てるなーと思ったらやっぱり同じ題材のリメイクだった。
ハネムーンキラーズを初めとして、もう4度くらいリメイクされてるらしい人殺しカップルの実際の事件を元にしたお話。
ちょっと冷たい熱帯魚とかともかぶる。
一回見たらもうお腹いっぱいですっていうタイプの映画。
それにしてもロンリーハートのジャレッドレトーといい地獄愛のミシェル役の俳優さんといい、2人ともまつげバシバシ系の顔立ち。他のリメイク版も気になるー
突き抜けた愛は狂気になる。
実話ベースだけど突然カメラ目線で歌い出したり焚き火の周りを全裸で踊ったり、
突飛な演出で退屈させない作り。
思わず殺しちゃって
(女)「許してェ〜」
(男)「仕様がないヤツだなァ〜」
(男女)「アハハハハ」
には笑った、コレも実話なんやろか?

暗い映像ばかりで正直見辛かったのは残念。

このレビューはネタバレを含みます

おもしろいけど映像と音楽と歌が怖い!
ノコギリで切るシーンがなぜモザイクなんだと思った。
2017新宿武蔵野館
ハネムーン・キラーズのマーサのほうが、尽くす・偲ぶ・包容力あるイイ女
tuttle

tuttleの感想・評価

5.0
ファブリス・ドゥ・ヴェルツといえば目!眼!め!の演出。
深淵を映す代わりに深淵からこちらを覗き込む眼。
前作から10年経ち一層濃厚さを増した作風でこちらを見返し、余白を許さない99%の画面掌握率でこの世界の中心であるカップル、グロリアとミシェルを映す。

ジゴロであることが知られてしまったミシェルが語るのは、慰み者としてしか母に愛されなかった幼少期。
経験だけで学もなく、ただ女を喜ばせる方法に長けたミシェルは「君は?」と問う。グロリアは「私は夫と別れた」それだけ答える。
ここで大切なのが、ミシェルは母親との近親相姦に対し否定的ではないこと。
性的虐待を受けていた自覚が無いことを「捨てられた」という表現や、性的嗜好を映したワンシーンが物語り、むしろ性行為の中で母性からくる愛情を一身に受けたかったきらいさえある。
ミシェルと母の関係は彼の人生を決定付けるものであり、最期の恋人との関係の原型でもある。
自分だけを選び、激しく身体を求め、ありのままを受け入れ、支配欲でその身を掴んで離さないグロリアは、母親と対極かつ同一の存在であり、おそらく幼いミシェルの思い描いた理想。
しかし、ミシェルにとって母親は母親であり恋人では無い。

一方グロリアは、夫との思い出の写真をメチャクチャに傷つけるも手放すことはできない点を見ても、慎ましやかな態度で深い愛情と憎悪を内に秘めた情熱的な女。
過去を明言しないグロリアは、何が女をそこまでさせるのか、爆発するように自分が注いだ愛と同等あるいはそれ以上の深い愛をミシェルに求めていく。

恋愛感情以上の運命としか表現しようのない強い繋がりで2人は共依存し、社会から孤立することで互いを確かめ合う。
無限の愛という名のもと支配し合う2人は、おそらく全く違う景色を見ている。
一方は母性を求め、もう一方は対等な愛を求めているから。
どこまで行っても全てを手に入れることは出来ず、それぞれの孤独から抜け出せない地獄のなかで、無限の愛に酔いながら到達する幕引きは究極の愛と支配のかたち。最高でした。

ベルギー闇の三部作、最後の作品は『Adoration(崇拝)』になる予定で今夏撮影開始だそうなので公開は来年ですかね。だったらいいな。
ファブリス・ドゥ・ヴェルツの最新作チャドウィック・ボーズマン主演『キングのメッセージ』はNetflixで8月上旬配信予定なので全人類みて…