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ラプラスの魔女のsomaddesignのレビュー・感想・評価

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)
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ほぼラジオドラマ


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東野圭吾の大ヒット原作小説の映画化。妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事:中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学者:青江は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。もし2つの事故を連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の少女が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。

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長引く繁忙期に心身ともに疲労困憊😩
寸暇を見つけて現実逃避気味に鑑賞。


原作未読。
行きすぎた暴力描写と、『予算と納期を守る男』として名高い三池崇史監督の面目躍如といった印象。
原作自体2015年の発行なわけで、原作のヒットに乗じて大慌てで作られたように見えた。
見所は櫻井翔・広瀬すずを中心とした役者陣で、特に広瀬すずと福士蒼汰の佇まいはサスガの一言に尽きる。トヨエツの大仰な演技も、最終的に一応の理由があったから、まあいいか。櫻井くんがワトソン役として、物語の観察者に留まってしまうのは勿体ない気もした。もっと物語に関わって活躍の場があっても良かったような。
あと途中まで紺野ぶるまだと思ってた人が「ウルヴァリンSAMURAI」でヒロインだったTAOだった。

欠点やツッコミどころが多すぎて、どこから手をつけていいやら💦
まず、映画なのに映像的な表現が乏しい。登場人物は大体画面の中央にいて、その周りを緩やかにカメラが回ってくカメラワークを多用。
画面の絵変わりが乏しい上に、状況も心情も全部喋って説明されてしまうので、目をつぶっても楽しめる親切設計。試しに目をつぶってみたら、連日の深夜残業の疲労もあって思わず寝そうになってしまった。

カオス理論っていうのか、ラプラスの悪魔をモチーフにしたサスペンスは数あれど、どれも状況を予測できるだけでその状況を作り出せるわけじゃないからトリックに無理を感じてしまう。
今作もまさにそうで、物理的なものは予測できたとしても、人間の感情や行動まで予測して未来を見通せるってのは強引すぎるような……。

同じモチーフなら、アダム・ファウアーの「数学的にありえない」がオススメ。あれこそ映像化不可能なサスペンスだと思う。


40本目