KHinoji

ラプラスの魔女のKHinojiのレビュー・感想・評価

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)
3.4
映画宣伝でストーリーの内容には興味があったのですが、三池監督の原作付き映画化には今は食傷、結果レンタルBDでの視聴になりました。
三池監督はもうベテランになりすぎていて、悪い意味で及第点の映画ばかり撮ってる印象。特に原作ありだとさらにその傾向が強まってしまうわけで…

見た結果は、ストーリー/設定はとても興味深かったですが、映画作品としてはまぁまぁという感想です。思ったよりも悪くは無かったですが。

各種の宣伝からミステリ-(殺人事件のトリック探し)ものかと思ってましたが、実際のストーリーは、超能力者ものと言ったほうが正しいと思います。
ある事情でラプラスの悪魔とも言える超能力を得てしまった人間の復讐の物語です。その復讐/犯罪を止めるべく、もう一人のラプラスの悪魔の能力を得た女性が登場し、さらに科学者と刑事が事件の真相を追究していくというストーリーです。
人間のドラマとしては、超人的な能力を得てしまった人間は幸福なのかむしろ不幸なのか、それを考えさせるために頭は良いけどあくまで普通の人間である科学者(櫻井翔)が登場しています。櫻井翔の配役は適任だったと思います。

オープニングは竜巻の被害にあうシーンで、映画「ツイスター」を思い出しました。
ツイスターでは親を亡くした女の子は竜巻被害を防ぐために科学者になりましたが、この映画の母親を亡くしてしまった女の子は超能力者になったわけですね。

というわけで、映画見る時間があったら小説読んだほうが良いだろうと思われる結果でした。評点がそれほど悪くないのは、題材自体は面白かったからで、原作のおかげですね。

(2018/11 レンタルBDにて)
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