Screen7

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語のScreen7のレビュー・感想・評価

3.8
ボブ・ディランの曲に乗せて、5人の登場人物の人生を描いたチャプター形式のヒューマンドラマ。誰の主観になってこの物語を見るかで、善も悪も、明も暗も、全てが反転するのが今作の面白いところ。自分の見ているものがその人にとっての全てになってしまうわけだから、このくらい引いた距離で見ないと真実は分からないものだなぁ。今まで観てきた映画や聞いてきた話も、創作主の見せたいように作られていて、彼らは"信頼できない語り手"なんだったんだな。
群像劇であることやサミュエルが出演していることからか、ふんだんに『パルプフィクション』ネタが詰め込まれていたので(前半)、観てからの鑑賞が絶対オススメです〜。

ある交通事故が軸となって進められている話なので想像していたより明るい物語ではなかったけど、突然の事故や病気は誰にでも起こり得ることだから、決して人ごとじゃないですよね…。
映画とはいえあまりに偶然に偶然が重なりすぎでは?と思う部分ももちろんあったけれど、人と人との出会いがもたらすものはとても大きいことを実感しました。どこでどう人生が変わるかは分からないので、出会いを大切にしたいです!
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