あー

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語のあーのレビュー・感想・評価

4.4
自分の命は1つでも、人生は
母や父や祖父や祖母の歩んできた
道の先に、今、わたしはここにいる。

五章に分かれたそれぞれの人生。

「幸せな時間」の長さは人それぞれ。
喜びだけじゃない。悲しみも含めて
共に歩んできた時間。

でも確かにそこにあったその時間は、
また受け継がれていく。
それぞれの形での「幸せな時間」として。

おじいちゃんとの乾杯からの
プハーが堪らなく好きだ。
21歳になろうともあの頃と変わらない。
こういうちょっとしたシーンの
魅せ方が凄く良かった。


『信頼できない語り手』が語る物語。

そうだとしても自然と涙が出てくる。

観ながら自身の祖母の顔も浮かんできた。

柔らかに、時に残酷に映し出す時間。

人生を語るのは自分。

幸せか決めるのも自分。

自分自身は細い糸だったとしても、
中島みゆきよろしく。
繋がり紡いでいく糸はやがて大きな
人生という名の布になるのだ。

その布が硬いか、柔らかいか、
質感はまたそれぞれ違うのだろうな。
あー

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