家族や友人の馴れ初めを聞くのが好き、という癖があるもので、聞き手の心持ちでずっと観ていた。
綿々と続く家族の繋がりを描いた「エタニティ」にも通ずるテーマ。
人生における「信頼できない語り手」についてのロジックが興味深かった。
これはあくまで個人的な好みだけれど、ロドリゴには、あの騒々しい子ではなく、ディランのことを車から救って欲しかった。
(それはできすぎか)
そして、もじゃもじゃの白い髭で色気を醸し出す、アントニオ・バンデラス。
アネット・ベニングもだったけれど、彼の出演を知らなかったから、嬉しい驚きだった。
知らなかったといえば、ボブ・ディランがこんなにもフィーチャーされている映画だったとは。
「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」では彼と同じ時代に生きた歌手を演じていたオスカー・アイザック。
縁があるのかな。
ボブ・ディランといえば「ワンダー・ボーイズ」の主題歌だった"Things Have Changed"も素晴らしいのでまだ聴いたことのない方は是非。