いやー、よかった、好きだ。Sparksの音楽が全編をドライブしていて、それがめちゃくちゃ良かった。オープニングのあの和音がずっと頭の中に響いてて、あのリズムでぐんぐん映画が前に進む奇妙さが癖になる。ミュージカルは一般的に好きじゃないけど、これは、個人的に、最高だった。
前日に多少Sparksの予習したのもよかったかな。ドキュメンタリー観るほどの関心は抱けてないけど笑、卓越したバンドなのはわかってたし、彼らのアルバムが土台にあることをわかっておければ戸惑いも少ない気がする。
アダムドライバーのスタンダップも良かった。マーベラスミセスメイゼルファンとしては、レニーブルース的な、キワキワのブラックユーモアは大歓迎。観客が歌で迫るのも斬新で面白かった。
アネットパペットには最初ギョッとしたけど笑、それも含めて物語の中核的表現なんだよな。ギョッとするのも含めて狙い通りだろうな。見事にハマった。
音楽、色遣いのダークさ、オープニング、ポストクレジットシーン、スパークスのカメオシーンのユーモア、全部好みだった。なかなか調達できず制作に時間がかかったとのことだったが、世に出てよかった。こういう面白い映画がちゃんと残るといいな。
知ってはいたけどカンジとキコが出てきて、つい連れ合いと目を見合わせちゃったわ。嬉しい！
