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善惡の刃のTAMUのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
4.2
これ好きー♪
原題は『再審』。
実際に起きたタクシー運転手殺人事件、目撃者の青年(カン・ハヌル)が冤罪に巻き込まれる。
借金を背負い、家族からも見捨てられた弁護士(チョン・ウ)が人生の一発逆転を狙う下心から、出所してからも殺伐と暮らす彼に再審請求を持ちかける。

なんつっても、弁護士ジュニョン(チョン・ウ)演じる口先は達者だが、依頼人に対して軽薄な素振りをみせる序盤から、ヒョヌ(カン・ハヌル)との出会いを通じて正義に目覚めていく展開と演技は見事!チョン・ウと言えばクッと口角を上げた笑顔が何とも安心感があって、温かみがあって、幸せな気分になれます(笑)

結構、心に響くセリフも多く、特に最後のセリフはメモに取りたいほど熱いものがあり♪

また、徐々にジュニョン心を開いていくカン・ハヌルも不器用で繊細となればハマリ役!

特にカン・ハヌルと盲目の母親演じたキム・ヘスクのやり取り。お互いの思いやりは、『カンチョリ』を思い出したりしましたが、それ以上に泣けました。

地味ながら道徳性の高いしっかりとした社会派映画作るのは大したもの、と感心。特に『応答せよ1994』をご覧になった方ならば、スレギオッパがそのまま登場する感じで楽しめる一作♪
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