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善惡の刃のkyokoのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
3.3
「法は誰のためにあるのか?」に対して「金持ちの権利を守るためのもの!」と言ってはばからない弁護士ジュニョン(ちょっと大泉洋風)は、15年前に起きたタクシー運転手殺害事件が冤罪らしいと知り、この事件を利用して自分の名をあげ、大手事務所に入ろうと画策。犯人に仕立て上げられたヒョヌやその母と接するうちに、本来の弁護士としての役割を見出していく。

実話ベースなのに、弁護士の野望とか真犯人とかいろいろなつけ足しが唐突すぎて、途端に嘘くさい話になってしまった。違法な取調べもさすがにここまではないだろうというレベルの盛りっぷり。
大手事務所はアメリカナイズされ過ぎてるし、最後に実際の弁護士さんの写真が出てくるのだけど、この人絶対こういうとこで働きたい人じゃないよな、って風貌。
地味にコツコツ冤罪を証明して再審まで漕ぎ着ける、っていうだけでちゃんとした社会派の作品になったはずなのに、どうして韓国映画はすぐに派手なことをやりたがるんだろう。

役者も題材もいいのに、ほんとにもったいない。
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