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善惡の刃のyのレビュー・感想・評価

善惡の刃(2016年製作の映画)
3.8
見応えのある韓国実話モノ。拝金主義の利を吹聴する弁護士が、金と評判のために請けた10年以上前の殺人事件の真相に迫る中で、自らが内に秘めた正義に気づき始める。事件の裏に潜むいかにもな悪徳警官と、これまた拝金主義・権威主義的な検察の存在に苛立ちを覚える。金持ちにのみ有利に働き、本質的に全く機能していない韓国(に留まらないと思うが、)の法を皮肉る社会派映画ながら、主人公の大泉洋的なだらしなさによる絶妙なバランス感で魅せる。冤罪を訴える青年と共に事件の真相を追究する、バディ・ムービーとしても良い。面白かった。
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