ノラネコの呑んで観るシネマ

操作された都市のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

操作された都市(2017年製作の映画)
4.1
こりゃ面白い。
さすがはソシャゲ廃人が社会問題になる韓国映画。
ゲームの中では義理堅いカリスマ“隊長”だが、現実世界では脛かじりのニート男が、突然身に覚えの無い殺人の濡れ衣を着せられる。
刑務所で散々いたぶられて脱獄し、自分をハメた真犯人を探し始める。
隊長を助けるのがゲーム内のチームのメンバーなんだけど、隊長同様にクールなゲームキャラとは中の人が似ても似つかないのはお約束。
これもある意味格差社会の物語で、ちょっとハッカー万能論に頼りすぎな気もするが、凶悪な敵の正体を知った負け組ゲーマーたちの反撃は痛快だ。
アクションもコンゲームもてんこ盛り。
ただ、サービス精神旺盛過ぎて、ニートのはずの隊長のドラテクがなぜか藤原豆腐店並みだったり、敵のサーバーがSF的にすご過ぎたり、後半はちょっとやり過ぎ感もある。
まあ、とことんまで楽しませようという意欲は伝わるけど。
ボロボロの初代大宇マティスが、宮崎ルパンのチンクエチェント級の大活躍で思わず欲しくなる。
この型は日本にも結構輸入されたはず。
映画みたいな凶悪な仕様にしたら車検通らないけどw