とえ

操作された都市のとえのレビュー・感想・評価

操作された都市(2017年製作の映画)
4.0
主人公クォン・ユは無職のゲーマー
彼は身に覚えがないのに、殺人容疑で逮捕され、刑務所へ

そこから彼は脱走し、ゲーム仲間の協力を得て無実を証明していく…

先の展開が読めないアクション映画だった!
主人公がゲーマーだけに、ややゲームっぽく、荒唐無稽なところはあるけど、そんな欠点を隠して余りある迫力満点のアクションが楽しませてくれる

そして、その派手なアクションの裏側には、身内の不祥事を隠そうとする財閥と、その穴埋めに利用される底辺の人たちという格差社会が見えてくる

そんな社会の底辺で生きているうだつの上がらないゲーマーたちで結成されたチーム「復活」の奮闘ぶりは楽しいだけでなく感動的でさえあった

彼らはそれぞれが持つ技術力はずば抜けているのに、格差社会から弾き飛ばされてしまった人たち
周りの人たちから見たら「ゲームばかりやって腐ってる」ように見える彼らも、「まだ腐ってない」と信じて仕事を任せれば、それぞれの実力を発揮し、彼らが陽の目を見る日が必ずやってくる

彼らの隊長を救うための戦いは、自分自身が社会に「復活」するための戦いでもあった

その底辺の人間たちが、頂点であぐらをかくやつらにギャフンと言わせるところはなんとも爽快で、胸がスカッとする映画だった!

映画が終わって、劇場が明るくなると、そこら中から「チ・チャンウクかっこよかった〜」という声が聞こえてきた
ファンが大喜びの作品だったみたい
私はシム・ウンギョンが良かったけどね
とえ

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