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リバーズ・エッジのrollinのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
4.3
俺たちゃあサーモンだ。
モラトリアム味な河川の適当なエリアに放流され、いずれも社海というしょっぺー世界へ押し流される。そんな哀れなシャケどもの最後の河口が青春なのだ。

言わずと知れた青春漫画の傑作。自分も大好きな作品の、あまりに遅すぎる実写化。
なぜ今さら??と思いながらも、主演二人の完璧具合と、予告映像のアスペクト比を目の当たりにしてからは、日に日に期待が高まっておったのでやんす。

スタンダードな4:3の画面比はもちろん昔のブラウン管TVのサイズやし、当然登場人物たちの視界の狭さも表しているんやろうけども、何気にインスタグラムのサイズにも近いことで、ポラロイド的な即物日常性、強いて言えば2018年に90年代の高校生の物語を描く普遍的な意味を感じた次第だす。あとは敢えてビデオの質感を強調した画質も良い。

もう内容に至っては、余計なことをしなければ誰が撮っても名作に仕上がる実力を持つ原作ですから文句は‥‥
って、めちゃくちゃ余計なことしてるぅーーーー!!!!!
何でや!?何で時系列こねくり回したインタビューなんか入れたんや!!
こんなもん映画のテンポを著しく破綻させるだけやし、監督の声が聞こえるとメイキングと本編交互に観せられてる気分やないか!
はぁー‥‥囧=3

まあそんなヘドロみたいな要素も残念ながら入ってるけど、それを補って余りあるくらいの原作の再現度には大満足!
吉沢亮は本当に山田くんを演じるために存在するかのようなシャケ具合やし、二階堂ふみは乳もおしりもブリンブリンやし、流石にセックスシーンの撮影やカメラのオペレートは下手すぎてびっくりしたけど、終盤の畳み掛けに至っては、僕の中のシャケが何度か荒巻きそうになりました!!インタビュー無い版を作ってください!
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