宇京

死んだってへっちゃらさの宇京のレビュー・感想・評価

死んだってへっちゃらさ(1990年製作の映画)
4.0
はじめは夜のめっちゃ暗闇の車内で煙草の煙を吐き出す後頭部右側を後部座席のあたりから、さいごは外から並走するように、左側から窓越しに、車のなかで煙草を吸う姿をみつめて、やがて対象の車が走り去っていく。息苦しさがかっこいいしつらいなと思っていたら、ドアノブを壊すいきおいで彼は外に飛び出して、道路のむこう、雲の重たさ、明確に遠い彼との距離。遺体の遠さも語りかけることによって強調される? 鶏の鳴き声は物語のなかのものなのに、物語を引き裂きそうな強度があって頻繁だし唐突だし、わりと緊張しました
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