ハートストーンのkのレビュー・感想・評価

余韻からしばらく抜け出せなかった。
思春期を懐かしむ暇もない。観ている間ずっと自分が思春期そのものになる。

クリスティアンの苦しみに、「大したことじゃないよ。人生これからなんだから」というとってつけたようなセリフはまるで無意味だ。彼は全身で悲しんでいた。

ラストの美しさは本当に声が出ました。冒頭から何ひとつ無駄がなく、寒々しい大自然に見守られた子どもたちの不自由を繊細に描き出す描写に感動しっぱなしでした。