ああ…(T_T)。もう、胸がいっぱいだ。ギウギウする。
思春期に差し掛かる二人の少年の移りゆく心と
アイスランドの移りゆく季節がとても繊細に描かれていて…。
映画自体は淡々としているものの、とても引き込まれるものがありました。
まだ身体付きも幼いソール。
身体付きはもう大人のクリスティアン。
二人はいつも一緒につるんでいる。
アイスランドの短い夏。
海の水色。プールの水色。空の水色。
なだらかな丘とどこまでも続く緑色の草原。
短い夏が終わり、もっともっと短い秋が過ぎ、あっと言う間に雪が降りだす…。
そして、ずっとずっと一緒にいた二人の関係も変わってゆく。
幼い時のまま、時が止まったままだったら良かったのにね(T_T)。
大人びた女の子のベータに恋するソール。
(ベータがまた魅力的なんだなー☆ビョークに少し似てる…。)
クリスティアンのソールに対する想い…。
家族のゴタゴタや煩わしさ。
恋に夢中になると、親友まで気持ちが回らないよね…。
映画が進むにつれ、ソール目線から、やがてクリスティアン目線に変わり、そしてまたソール目線に。
クリスティアンの涙に私もたくさん泣いた。
そして、ソールの涙にまた泣いてしまった。
クリスティアン…どんな恋でも、叶わない恋ってあるんだよ(T_T)?
まだ、幼くても、幼いからこそ、生きづらい事ってたくさんある。
大人になって、
「なんで"あんな事"に悩んでいたのだろう?」
って思うこともあるけれど、その時の悩みは、その時、その歳だからこそ苦しいもの。
放置してある廃車の上で跳ねたり、車の窓をぶち壊して乗り込んだり…
棒で草を殴りながら歩いたり…
そんな二人のシーンがとても好きでした。
でも、とにかく一つ一つのシーンがとても好きでした!!
ソールもクリスティアンも愛おしいくてたまらなかった。
ソールがクリスティアンのおでこにキス。ソールのクリスティアンに対しての精一杯の気持ち。
そしてカサゴ…カサゴがキーワード☆
この年頃の男の子(ソール)の性への関心がとてもリアルでした!
少し動物に対して残虐なシーンが多いかも。
監督の実体験が元になってるらしいです。