ハートストーンの作品情報・感想・評価

「ハートストーン」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

どこまでも雄大であまりにも美しい自然が初めから最後まで作品を彩って、どこを切り取っても絵になる映画。
ただしその自然ゆえに「外側」があまりにも遠く、「内部」だけで全てが完結してしまう、隔離にも近いような田舎の小さな町の様子がよりはっきりと浮き彫りになる。

ストーリーは大きな起伏があるわけではなく常にほぼ平坦で、どちらかというとずっと曇り空の中のまどろみような感じ。退屈な思春期を過ごして鬱屈していく若者たちの諦めややり場のない怒り、破壊欲、友情、性欲。それがどんよりと映画の中を漂っている。

ハッピーエンドではないけれど、なんだかじんわりと考えさせられる、嫌いになれない映画。
umeko

umekoの感想・評価

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叫び出したくなるほどのアイスランドの自然を前に、彼らは何を見たのだろう

水の中では息もできなくて、手を伸ばした先は血の温度がした

きっと、いきてる証だね

壊れてしまうけれど抱きしめてあげたい
YellTao

YellTaoの感想・評価

5.0
スピット&リリース。

あぁ、これは… 言葉に出来ない感覚で支配されるくらい、この息苦しさと一瞬の解放が、とても好き。
親しみも憧れもときめきも、嘘も戸惑いも。
今までのようには過ごせない想いが、子ども達の中で芽生えてくる。
その答えが欲しいのに、雄大な自然の中、偏狭的に過ごす大人たちからは見出せない。

魚の大群、その1匹のカサゴを見て誰かが言う
「醜い魚だな、クリスティアンみたい」
でも、釣って喜ばれる大きな魚だって、放っときゃ腐る。
鳥、羊、馬、ソール、クリスティアン、ベータ…
内から湧き出る想いは自然の一部であっても、ラストのソールの眼差しは絶対的付加価値で、答えを超越していく。
マイメモリーと重なりすぎて、痛痒い。
思春期に男も女もない好きという感情を上手く、そして言葉少なく表現した作品。最後まではっきりしないとも言えるが、はっきりいうことができないこともたくさんあると言える。
クリスティアンがソールに抱く親友を超えた特別な感情は最後まで言葉にすることはなく、友達のままで終わる。しかしながら、その過程はソールもまんざらでもないというようなニュアンスでお互い思春期という多感な時期だからこそ、作り出せた関係性を見ることができる。

最後のシーンはまた前みたいに戻りたいどう意味で最初のシーンを想起させる。同時にこれからは、親友と離れ離れになってしまうけども強く生きていくことを決めたソールの覚悟を象徴しているシーンだと思った。

人によって感じ方が様々別れるような作品だと感じた。
maya

mayaの感想・評価

4.0
つ、つら
いやあ私はとても好きです。
でも終わった時に心がしんどかった。
nikomineko

nikominekoの感想・評価

4.5
思春期の男の子の話 つらい
守りたい、この地球
守りたい、あの笑顔
ゴーヤ

ゴーヤの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

「キャロル」といい、トランスジェンダーを扱う作品は神作品が多いな。
田舎の閉鎖的な環境×複雑な家庭環境、この2つも相まって、よりクリスティアンが生きにくい環境になっている。
ソールは生意気なクソガキやなって思ってみてたけど、クリスティアンが大人びてるだけで年相応の男の子なのよね。
性に興味津々で、家族には反抗的で、思春期の普通の男の子。クリスティアンが年を考えると成熟しすぎてた。
ベータとソールがイチャイチャする度、意味深に入るクリスティアンのカット。それが切ないことこの上ない。
ラストシーン、言葉は少ないけどお互いに察してたよね。でも気持ちは伝えない。伝えたら今までの関係を否定しちゃうから。でも元に戻らないのもお互い分かってる。それが切ない。
どちらも悪くない。でもどうしようもない。涙が止まらなかった。
友情を失ったソール、初恋?を失ったクリスティアン。思春期にこんな経験したら、将来の恋愛に大きく影響しそう。
私はクリスティアンはゲイではなく、ソールっていう個人を好きなのかなと思った。でも今後を考えるとゲイであってほしい。そしたら新しい恋もきっと出来るから。
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