設定と麦ちゃん目的で鑑賞。
ひきこもりだった主人公がアルバイトを機に人同士との関わりを通してゆっくりとだが成長していく、だが実際はそんなに簡単にはいかなくて、、というストーリー。
麦ちゃん演じる主人公の真実に完全に共感できるかは別として、何にでも白黒はっきりつけられない事はままあるし、外的要因から望んでいる訳でもないのに自己と向き合わないといけなくなる時の挫折感やもどかしさは性別に関係無くあると思う。
物語がまったりとゆっくりと進んでいくのが心地よく、若干寒さを感じそうな誇張演出もあるが映画としてのファンタジーとしては許容できる範囲であり、過剰にならないギリギリの線で留めていて好感が持てた。
物語の終盤、真実に明らかに以前には見られなかった表情が彼女の成長を物語っている。
可愛らしくも真摯な作りで少し元気をもらえる作品でした。