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世界は今日から君のもののLEGIONのレビュー・感想・評価

世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)
1.5
引きこもりの主人公がアルバイトとして始めた仕事先で、ある社員に恋してしまい奮闘する物語。ヒューマンタッチなのか、恋愛タッチなのか、コメディタッチなのか。3つのジャンルが上手く混ざり合っているというよりかは大分ゴチャゴチャで一つ一つのジャンルが曖昧なものとして成り立っているように感じた。ジャンルが曖昧に築かれたことでそれぞれの登場人物に魅力があまり感じられなかった。場面ごとに登場人物の抱く感情があるが視聴者側には無表情な顔の中がどう変化してるのか伝わりにくくて心の成長を描いた物語としては見難さが目立った。強いて印象に残っている伝わりやすさは絵の変化の仕方を描いた描写だと思う。実際に絵の変化を映し、絵のキャラクターの髪型や服装の変化で生き生きとなり清々しさが表れていた。どう変化することでどのようなイメージになるのか言葉でも表現したことで絵が他人に与える影響の大きさを知れた。
人との接し方に正解はないが接し方は後の人生を大きく左右に振ると思う。苦手だとしても立ち向かう勇気が大事だと思うが、そのようなことを表現した映画ではない。何に対しても答えの出ないこの映画は視聴者側に考えさせるという映画構成には程遠く、終始何が言いたいのかがまとまってないから、着目点を見失ってしまう。深いようで深くないこの映画は楽しめる作品ではない。ほとんどの役者の演技が残念だったことも作品に見入ることができなかった一つの要因だと思う。マキタスポーツさん、三浦さんの演技は役として少なくとも出来上がっていたと思う。その他の役者さんは下手でなかったとしても全くキャラクターに合った演技で無かった。
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