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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2のNeCoのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードで死の秘宝Part 1を流し見してたら面白くなってしまったので、円盤でPart 2を見ました

通常一本の映画で得られる感動を伏線回収を交えて10分に一回くらい持ってくるの狡いだろ

ハリーがホグワーツに忍び込んで、不死鳥の騎士団がバックに控えてるところ、何度見ても鳥肌が立つ
マクゴナガルと戦うセブルスの様子をよく見ると、魔法は決して打たない、弾くだけで流れ弾でさりげに死喰い人の2人を殺すなどと、はじめから傷つける意思がないのがわかって泣けてしまう
どんな気持ちで生徒大勢の前で、悪役として去っていったのだろうか
ホグワーツの台頭として、会えて良かったとハリーに微笑みかけるマクゴナガル、ここまで暖かく心強い言葉があるか

It is the quality of one's convictions that determines success, not the number of followers.
結果はどうであれ、私の大好きな言葉
教師陣、生徒、そしていつだって荘厳な趣をなくさないホグワーツに奮い立たされる

炎の中を箒でチェイスするシーン、シンプルにかっこいいなと毎回思う
分霊箱であるティアラを炎に蹴り入れるロンの咄嗟の判断、知識に基づいたような行動よりも研ぎ澄まされた直感的な動きをするのはハーマイオニーとの対比もある気がする、彼の強みだと思う

混沌の中で走りながら魔法を打ち続ける無常感もたまらない
また、見捨てたわけではなく、冷静に情勢を捉えたうえで味方し続けるアバーフォース圧巻の魔法も見られて満足

「リリーと同じ目だ」
只管にリリーを思い続けてたセブルスの死に際の言葉
ヴォルデモートの一部がハリーの中で生きていることが発覚し、蛇語を話せること、分霊箱の位置がわかることの伏線が拾われる
全てを知っていて、来るべき日まで暗躍という形でハリーを守り続けたセブルスを思うと、ハリーは礼一つ言えなかったことを酷く後悔しただろうな
守護霊の存在、いつだって導き続けたのはセブルスでハリーが死ぬために生きることを何よりも悔やんでいたのがわかる
今でもリリーを思っているかというダンブルドアの問いかけに対して「always」との返し

ハリーが森に自身の死にを受け入れに行く際、賢者の石によって見えた母、リリーに対して、そばにいてくれる?と問いかける
その返しもまた、「always」

ハリーの中のヴォルデモートの一部がヴォルデモート自身によって倒されるというのも良い
これ、分霊箱の破壊順が違かったら、共倒れの可能性もあったんだろうなと思うと、それも面白い
ホグワーツでは助けは求めるものにそれが与えられるというダンブルドアの言葉は、どこまでを示唆したものだろうか?

ニワトコの杖を自身のものとしたハリー、決して驕ることをせずに、争いの要因として存在し続ける杖を谷底に投げ捨てる
彼がトムと違かったのはこういうところだろうな

正直19年後への繋ぎは少々雑だなとも思ってしまったが、アルバス・セブルス・ポッターに受け渡されるエンドは素敵
スリザリンへの組み分けを恐れる息子に対して、スリザリンを卑下するわけでもなく、セブルスの存在を匂わすのも良い
はじまりの9と4分の3で終説、美しすぎる物語だなとつくづく思う
魔法の代名詞、ハリーポッター、久々に見たけどやはり傑作
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