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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2のmiumiuのレビュー・感想・評価

4.6
ファンタビ3作目を観た後でグリンデルバルドのことをもっと知りたくて改めて原作を読んだ。
その上で再鑑賞したので追記。


【以前の感想】
ファンタビ2作目に合わせてハリポタイッキ見。公開時に映画館でも鑑賞。当時はヴォルデモート役のレイフ・ファインズ目当てで間を数作飛ばして映画館に行った。全作観たうえで最終章を観たのは今回が初めて。

ハリーとヴォルデモートの因縁の対決、ホグワーツを闇の魔法使いから守ろうとする人々のバトルが中心の最終章Part2。
これまで脇を固めてきた人物が戦いの末倒れたり、意外な人物が活躍したり。すべて観たからこそわかるディテールに感動。
(原作はきっともっと詳しく書かれているんだよね、いずれ読もう。)
CGを駆使した魔法描写やアクションも迫力充分!

そしてダニエル・ラドクリフの演技がすごい。子役時代からハリーを演じて、このシリーズ中は他の作品出ていないだろうに。細かい演技が冴えている。ハリポタ通じて成長したんだなあ。
特に、ヴォルデモートの声が聞こえるときの演技とか、真に迫っている。

ヴォルデモートが本格参戦、レイフ・ファインズ好きとしても満足。特殊メイクだけど、ヴォルデモートの凶悪さや不気味さ、内に秘めた不安定さが表現されていて、さすが!だった。

シリーズ通して憎まれ役、悪役だったセブルス・スネイプ先生の真相には泣くしかない。観るたび泣いてしまう。
あと、原作2巻登場時からお気に入りのジニーが、最終的に重要なキャラクターになったのは嬉しい限り。

ファンタスティック・ビーストに繋がる話題や人間関係も出てくるから、戻って復習として鑑賞しても楽しめるはず!


【追記 2023.1.9再鑑賞】
原作小説を読んで再鑑賞したのはファンタビ3直後だけど、他の作品も一通り読んで映画も再鑑賞したので、改めて今作も観直した。

原作を全て読んだうえで観ると、ハリー、ロン、ハーマイオニー以外のホグワーツ生にも愛着が沸くし、それぞれのキャラクターを知っているからこそ、ハリー達との再会シーンは胸熱。
蛇のナギニを倒すのがあの彼である意義も、原作を読んでいると分かる。

ハリー・ポッターシリーズそのものが魔法界を舞台にしたファンタジーに加えて友情や親子愛、恋愛を描いた「愛の物語」なわけだけれど、特に脇キャラの恋愛描写をこれまでカットしてきた分、映画版はテーマが伝わりにくかったのでは… と思った。
愛のパートはスネイプ先生の真相に全振りした感じ。アラン・リックマンの演技もあって最高に泣けるからそこは良かった。
(ファンタビが恋愛要素の多いストーリーなのは、この辺りの反省を踏まえているのかなあ。)

あとファンタビから戻って観ると、ニワトコの杖(ダンブルドア校長の杖=「死の秘宝」の一つでもある最強の杖ということでヴォルデモートが探し求めた)の扱いに愕然…。
グリンデルバルドとの決闘を経てダンブルドアに所有権が移った杖なんだから、最後そんな雑な扱いじゃダメでしょ……!

Part1&2 通して観ると、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係が全く描ききれていない(むしろ原作の内容を敢えて隠したのかな? なレベル)ので、ファンタスティック・ビーストはぜひ当初の予定通り5作作って完結してほしい!! と思った。
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